<<クリスマスの想い出>>


クリスマスの朝。
当時小学校一年生だった私の眠る枕元には
きれいにラッピングされた大きな箱が置かれていました。
朝起きた私は箱を見て、思いました。
『サンタさんだ!!』

私は、台所にいる母に駆け寄りました。
「おかあさん!サンタさんに、りかちゃんハウスもらった!」

母は、にこにこして答えました。
「ああ、よかったなぁ、サンタさん来てくれたんじゃな。」

りかちゃんハウスと小さな小さな食器セット。
これで私のりかちゃんにもおうちができたと喜びました。
そしてこれは私の大事な宝物のひとつとなりました。




小学二年生になったある日。
私は近所に住む年上の友達とりかちゃん人形で遊んでいました。
りかちゃんハウスも当然お披露目です。

 私 :「このおうち、サンタさんにもらったんだよ、いいでしょ!!」
友達:「あんたまだ信じとん?サンタさんなんかおらんのに。」
 私 :「え・・・・・」(ガーン)



・・・このときの衝撃は忘れられません。
まるで心の中の不変であったものが崩れ去る感覚。
OH MY GOD!・・・

この日を境に、サンタさんの話を口にすることはなくなり
サンタさんからのプレゼントも、やがて来なくなったのでした。









<<サンタクロースはいるの?>>


あなたはサンタクロースはほんとうにいるの?と考えたことはありますか?
だれかに聞いてみたことはありますか?または聞かれたことはありますか?
答えを話してしまえば、夢は夢でなくなると思ってしまうものです。
でも、この問いにこんな素敵な答えを出した人物がいます。
これは実際にあったお話です。



これを読むまで私は、真実を知ってしまうと、その話、つまり
サンタクロースがいるかいないかという話
は途絶えてしまうんだ、
X'masの夢はそこで終わってしまうんだと思って疑いませんでした。


しかし、記者の
フランシスは答えています。
「そう、ヴァージニア、サンタクロースはいます。」

これは、単にひとりの少女に対して出した答えというだけでなく、

『ザ・サン』誌の読者、そして当時の大衆に向けたメッセージとなりました。
彼は答えを知っている人に対して、いやそう思い込んでしまった大人たちに対して
目の前に現れないからといって、あるべきものでないと決め付けてしまうことへの
問題提起、ちょっと立ち止まってもう一度みてごらん、と伝えているのでしょう。


夢を信じる人ならおそらくこの問いを投げかけられると戸惑うでしょう。
そんな人たちに、ぜひこの話を一度読んで欲しいと思います。
そしていつまでも、夢を持ち続けていて欲しいと思います。