名ここでは烏龍茶に関する役立つ情報を皆様にご紹介します。
1.よい烏龍茶の見分け方
よい烏龍茶とは:
- 耐泡:少なくとも6,7煎まではおいしく飲めるお茶。唐代の詩人、廬仝に言わせると「よいお茶を飲むと6煎目を飲む頃には仙人になった気分」になるそうです。
- 紅邊:葉の外周がほんのり赤くなっているもの。この「紅邊」は適度に発酵している証拠です。何煎か入れたら是非葉を取り出して見てみて下さい。
- 香りが持続する:お湯を入れる前に、葉を手にとってぎゅっと握ってから連続3回香りをかいでみて、香りが持続、或いはますます強くなるようならよいお茶。
よく外観だけで判断する方法が紹介されていますが、光沢がなく茶色に変色していたり、香りがなくなってしまっているお茶などは論外として、外観だけでは判断は難しいでしょう。やはり実際に飲んでみると味・香りの違いが歴然です。
2.国際貿易上の標準茶湯
人によって好みがあり、また同じ人でも毎回微妙に条件が違ってくるので、同じ茶葉を使っても同じ茶湯になることはほとんどありません。そこで同じ条件でお茶の品質を鑑定するときのために、国際貿易上の標準茶湯というのが決められています。どんなお茶でもこの入れ方で入れれば、そのお茶の本来の味がわかり、比較・判断が容易になるというものです。さじでテイスティングすれば何だかプロになったような気分になれますよ。お手持ちの茶葉で一度お試しを。
- 用意するもの
- お湯(温度は下記参照)150cc
茶葉 3g
時計・温度計・陶器の急須・
※陶器のお碗・さじ
※専門家は評鑑杯という白い陶器の杯を使いますが、普通の急須でも代用できます。
- <入れ方>
- @ 急須に茶葉を入れ、お湯を注ぐ。お湯の温度は:
葉茶類(凍頂・鉄観音・プーアール茶など)・・・・・・高温(90℃以上)
芽葉類(東方美人・白毫銀針・紅茶・ジャスミンなど、特に
産毛があるもの)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・中温(80℃〜90℃)
緑茶類(龍井・煎茶など)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・低温(80℃以下)
A 5分間蒸らす。
B 5分たったらお碗にお茶を注ぐ。
C さじでテイスティングをする。
3.七碗詩
唐代の詩人廬仝の「七碗詩」はお茶の奥深さをうまく表現した詩として有名です。
一碗候吻潤。
二碗破孤悶。
三碗捜枯腸。
四碗発軽汗、平生不平事、尽向毛孔散。
五碗肌骨清、六碗通仙霊。
七碗乞不得也、唯覚両腋習習清風生。
一碗目は甘く、喉を潤し、
二碗目はお茶の香りが鼻孔を撫で、
三碗目で力強い甘味が五臓六腑を巡る。
四碗目には軽く汗が出、平生不平の事、尽く毛孔から散じていく。
五碗目で肌骨清らかになり、六碗目で仙人のような気分になる。
七碗目には飲み終えないうちに唯両腋に習習とした清風が生じてくるのを覚える。
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