外人部隊博物館訪問
軍事大国フランス
 基地や兵舎、リクルートオフィスや胡散臭そうな陸軍管理下の土地などなど、日本よりも遙かに軍事施設に接する機会が多いフランス。在日米軍と違い、それら全ては撮影禁止になっています。カメラなぞ持って施設近辺をウロウロしていると、どこぞの「アヤシイ東洋女」のように憲兵隊に職務質問される羽目になるのでご注意のほど(笑)。
外人部隊記念碑。4月30日のカマロン記念式典の数日前だったため、周りに観覧席が設けてあります。因みに、式典へ参加できるのは招待客のみだそうです。残念。

ここも撮影禁止!
 オバーニュの外人部隊博物館は「軍事施設」扱いで撮影は一切禁止。唯一撮影可能なのは博物館と正門の間に置かれた外人部隊記念碑のみ。それも雨が降っていると扉が閉め切られてしまい折角行ったのに拝めない!、といった悲劇に見舞われる可能性も。訪問客が少ない時は、博物館を管理している外人部隊兵さんに記念碑を背景に写真を撮ってもらえるかもしれません。
 余談ですが、私は駐屯地正門の写真を撮らせてもらおうと、当番兵の伍長さんに大和撫子風にお願い(笑)してみたのですが、やはり却下されてしまいました。うーん。さすが外人部隊。

 さて、さほど広くないこの博物館で一番の見物といえばやはりダンジュー大尉の義手。入ってすぐ右側、礼拝堂の奥に保管してあります。この礼拝堂は壁に戦死した外人部隊将校の名が連ねてあり、その内部へ立ち入ることは出来ません。義手を良く見た〜い、という方は双眼鏡を持っていくことをお勧め致します。私はこれを忘れて大層悔しい思いをしました。
 その礼拝堂の手前には展示品スペースがあり、な、なんと!あのディエン・ビエン・フーから密かに持ち帰ってきたという1/13e DBLEの部隊章が〜っ!ボロボロになって〜っ!ゴーシェ中佐のケピなんてモノまで〜っ!くぅぅ(泣)。ディエン・ビエン・フー博物館で見たフランス軍遺留品にも涙しましたが、こちらはあの戦いに生き残った外人部隊兵が海を渡って持ち帰ってきた物だと思うと一層感慨深いですね。

 二階は外人部隊の歴史を当時のユニフォーム、装備などの展示を交えて簡単なパネルで紹介しています。ディエン・ビエン・フーのジオラマもあったのですが、ディエン・ビエン・フー博物館にあるものの方が出来は良かったです(笑)。

 一階のお土産売り場では白ケピやエンブレム入りマグカップ、ライターなどをゲットできます。ポストカードはセンスの良いものが多かったですね。運が悪いと軒並み売り切れ、という悲劇も。この辺、非常にフランスっぽいと思いませんか(笑)?

 一通りゆっくり見ても半日あれば充分な広さです。マルセイユからもさほど遠くないので、南仏旅行をお考えの方、是非外人部隊博物館を訪ねてみて下さい。もし勤務時間中に犬と戯れる軍曹さんがいたらよろしくお伝え下さい(笑)。

マルセイユからのアクセス
 バス、電車どちらでもアクセス可能。バスの場合、マルセイユ郊外バスターミナルから一時間おき程度に定期便が出ています。電車の場合、オバーニュ行きの電車で25分程度。オバーニュバスターミナルの一本向こう側の道沿いに観光案内所があるので、そちらで詳しい場所をきいて下さい(いい加減な説明だな…)。徒歩約20分。夏と冬で開館曜日が異なるので注意して下さい。入場無料。