「3 years later...」の言い訳がましい解説。




えーとまず、あかり殺してごめんなさい(汗)
でもね、志保を浩之とくっつけようとしたら、
(俺的には)こうする以外に道はないんですよ……

志保は、あかりが浩之を好きなことを知っていて、
あかりを悲しませるわけにはいかない。
だから、自分はヒロとはつきあえない。
そう、心に決めたんです。
仮に浩之が志保の心に気づき、追いかけてきても、
それでも志保は浩之を受け入れるわけにはいかないんですよ。
だって、たとえそういう事態になったとしても、
それでもあかりが悲しむのは事実なんですから。
(この辺、「本当の願い」で表現したつもりです)

とまぁそういうわけで、あかり姉さんにはご退場願うのですが(汗)、
実は、あかりが死んでも、志保は浩之とつきあえないのです。
これは、志保なりのけじめです。
あかりがいたから、アタシは身をひく。
でもあかりが死んだのなら、アタシはヒロとつきあう。
これはあかりに対してのみならず、
浩之に対してもとんでもなく失礼な行為です。
また同時に、志保の心の中には、
せっかくアタシが身をひいたんだから、
絶対にあかりを幸せにしてあげなさいよね。
というやや自分勝手な想いもあります。
そんな想いが残ってしまう以上、
あかりが死んでも志保は浩之とつきあえないのです。

以上、ここまでは、俺的確定事項。
ここからさらに志保が浩之とくっつくためにはどうするか。
それには、上でもちょっと書いた、
「浩之が志保のことを追いかけてくる」
という状況を作ればいいのです。
もちろん、志保を追いかけざるを得ない状況に、
浩之を追い込まないといけないでしょう。
同時に志保の方も、すべてをなげうって、
浩之から離れさせないといけません。
以上の条件が、すべて当てはまる状況。
それが、志保が罪悪感を抱いたまま、
浩之の子供を妊娠する、
ということでした。
とはいうものの、
志保としては、浩之との和姦はもうあり得ません。
ならば、強姦か、もしくは、志保が志保でなくなること。
もし浩之が、死んだあかりのことを想いながら志保を抱こうとしたら。
そうなった原因が、志保にあるのだとしたら。
志保は、浩之を拒むことはできないでしょう。
自らをあかりとして、
志保は浩之に抱かれる。
もう志保が浩之と身体を重ねるには、
これしか残されていないのです……。

そしてさらに辛い事実。
仮に子供ができたとしても、
それでも志保は浩之の元を去らなければなりません。
志保は、自らをあかりとして、
浩之に抱かれたんです。
だから、子供ができたとしても、
浩之にはそのことを言ってはいけないのです。
だから、逃げます。
誰も、知らない土地へ。
そこで産まれてくる子供と二人で、
暮らして行くしか道はないのです。

そして、最後、やっと……
そこまで行って、そうしてやっと、
それでも、ついに、浩之が追いかけてきてくれたのなら……。
初めて、志保は、
浩之を受け入れられるのです――


とりあえずごめんなさい(汗)
世間の方々には、こんなの受け入れられませんよね。
というか、志保ファンの方々にだって、
ダメを出されるに違いありません。
だけど、これが、私の到達した、
たった一つの、志保のトゥルーエンド。
誰に何と言われようと、
志保が浩之と結ばれるには、これしかなかったのですから。



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