合併反対論ホーム/反対論目次/資料庫目次 |
まちづくりの重要性
玉井 彰
中央集権による規格大量生産の時代は終焉を迎え、中央が頭脳としての機能を独占し、地方は手足として中央の指示に従っていくという仕組みは、根本的な変革を迫られております。
これからの地方は、国から補助金をもらうのではなく、自らが富を生み出す工夫をしていかなければなりません。
各地域は、それぞれの個性を表現し、その地域ならではの魅力を引き出す努力をすべきです。そのことにより地域イメージを高めていくことが、新たな産業の基盤にもなります。地方分権の進展は、地域間の競争を激化させます。「まちづくり」が成功するかどうかが地域の盛衰を左右するといっても過言ではありません。市民と行政が一体となり、知恵を出し合って、本格的なまちづくりを行う必要があります。
私は、伊予市のまちづくりを成功させ、「四国の伊予市」で通用する魅力あるまち、四国の星・伊予市を目指します。
|
平成11年3月28日 −第2号− 伊予市議会議員 玉井 彰 |
−提言−
中心市街地の活性化を
近年、都市は拡大を続けてきました。郊外に大型店が出来、公共施設も建設の容易な郊外に移転する傾向があります。車社会に対応できない中心市街地は空洞化が進みました。しかし、都市の拡大は、上下水道や道路の整備等、新たな社会基盤への投資を必要とし、車社会の進展はエネルギーの多消費を伴います。また、高齢化社会においては、車社会から取り残された高齢者へのサービスをどうするかが問題となります。環境問題も深刻化してきます。
それ故、これ以上の都市の拡大を防ぎ、車への過度の依存から脱却し、誰もが等しく都市的サービスの提供を受けられる豊かな生活空間として、中心市街地の再生を図る必要があります。
中心市街地には、これまでの歴史や文化、伝統等を含む社会資本が蓄積されており、こうした既存のストックを活用することが求められています。中心市街地は、人、物、情報等の集まる拠点であり、地域コミュニティーの核として、また、都市の顔としての機能を果たすことが本来期待されています。様々な都市的サービスを同時並行的に受けられる、市民にとって使い勝手の良い便利な中心市街地にしていくことが望まれます。
伊予市の場合、行政、金融、医療、交通、商業等の都市機能が集約されており、中心市街地として比較的まとまっています。この点を活かし、安心して歩ける街路、街歩きを楽しめる都市景観の整備、楽しく快適な都市空間、魅力的な商業空間を創りたいと思います。そのことにより、快適で便利な中心市街地となり、高齢者にとっても生活しやすい環境を提供できます。
さらに、「まちの顔」となるべきもの(歩行者を優先する街路の確保、核となる魅力的な共同店舗の設置、町家の保存をはじめとした都市景観整備、芝居小屋「寿楽座」の復興、安らぎのミニパーク・休憩所・公衆トイレを各所に配置、外部からの進入が容易な駐車場の配置等)を造ることによって伊予市全体のイメージアップを図りたいと思います。地域イメージの向上は、各種産業の振興にとっても有効です。伊予市の地域ブランドが確立すれば、地場産品、農業産品に高い付加価値を付けることも可能になります。
中村新市長は、中心市街地活性化を公約とし、3月議会での所信表明でも踏み込んだ発言をされています。しかし、ここで問題となるのは、市民意識です。中心市街地が市民全体にとって便利で快適な空間になるためには、中心市街地が市民の共有財産であり公共空間であるとの認識が市民に必要です。このことは、市民に何らかの負担をお願いするということを意味します。「総論賛成、各論反対」は、国や地方を停滞させる元凶です。21世紀の地方自治体の盛衰は、市民意識の如何に関わってくると思います。伊予市では、まちづくりについては、政治が一歩リードしつつあるということを市民の皆さんにお伝えしたいと思います。
第1回海とロマンのまち伊予市まちづくり景観賞
愛媛新聞エリアサービス伊予南店舗(灘町3丁目)
(施主:宮内 正氏、設計・施行:(有)竹本建設)に決定
3月22日、伊予市民会館において、伊予市商業協同組合の企画による第1回海とロマンのまち伊予市まちづくり景観賞審査委員会(犬伏武彦会長、6名の有識者を委員に委嘱。内、5名が市外の方)が開かれ、候補建築物を現地視察した後、審査を行った結果、愛媛新聞エリアサービス伊予南店舗が景観賞を受賞することになりました。
表彰式は、本日午前11時45分、五色姫海浜公園において、五色姫復活祭出発式に先立って行われます。
−愛媛の春は五色姫復活祭から−
第11回五色姫復活祭、本日開催 −雨天決行、(雨天の場合若干の変更あり)−
地域色豊かなまちづくりイベント五色姫復活祭が、今年も3月の第4日曜日に行われます。その中で、注目のイベントを紹介します。
☆第5回女性のど自慢大会(黒住教会) 10:00〜12:00
好評のイベント。今年は、審査の間に、新人演歌歌手 春奈佑果[はるな ゆか](コロンビアレコードより新曲発売)のミニ コンサートを予定。
☆フリーマーケット(3丁目、町中にぎわい広場)
☆五色姫スタンプ大抽選会(4丁目、竹田時計店前・・・先着100本、10:30)
☆バザー 寿司・うどん実演販売(1丁目、伊予信用金庫駐車場)
☆各種団体即売会(橘医院駐車場、広場駐車場)
☆ 俳句、川柳・・・投句(投句場所−五色姫海浜公園、広島銀行前)
☆ミニ四駆コーナー(広島銀行駐車場10:00〜15:00、参加料200円)
☆ 伝統的町家写真・写生展示会(写生−郡中小4・6年生)
(4丁目・元タニオカ洋品店、広場通り・元日野タンス店)
市議会議員として思うこと
玉井 彰
1月3日の選挙で初当選させていただき、2月6日から伊予市議会議員として活動をして います。与えられた4年間を精一杯頑張ろうと思います。現在テーマとして考えているのは、 議員の役割についてです。3月議会で一般質問をしました。そこで申し上げたことの一つが 議会と行政との関係についてです。
地方自治体で「与党」、「野党」の区別をする方がいます。国政の場合、議院内閣制であ り、議員の多数決で首相が選ばれ、閣僚の大半は議員から選任されるのですから、与野党の 区別は有意義です。しかし、地方自治体では、首長と議員とは別個の選挙で市民から選ばれ ており、しかも、議員には行政を監視する任務があるのですから、議会はある意味ではオー ル野党であるといってもいいのです。行政と議会とが適度な緊張関係を持つことが自由主 義・民主主義を実現する上で必要です。
そのことを前提として、議員が市民の負託にこたえた自主的な判断を下し、議会を実質的 な審議の場としていくべきです。議員は、自治体の発展を見据えた建設的な意見を述べるこ とにより、行政と共に豊かな地域社会を築いていくことに尽力することが必要であると思い ます。その意味では、議員は行政の協力者であると言えます。伊予市米湊851−2 四国の星・伊予市を目指す市民の会 代表 玉井 彰
合併反対論ホーム/反対論目次/資料庫目次 |