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 アスランとキラの交換日記I 




アスラン …CE70.03.09.Sun [91]
 キラ、君は本当に素直で可愛いね。…ディアッカが君の事を姫と呼ぶのは、、そんな理由も含まれてるんじゃないかな。

 艦長のことを労わるつもりなら、何もしないのが一番だよ。
間違っても、君が労わってあげようなんて行動を示したら、君を狙う不届きな輩=彼の胃痛の種が増殖するだけだ。

 というか、あの異常なマーブル色のお粥を作ったのはキラだったのか。
……美味しかったよ。世界にひとつって感じで。

 ここまできてそういうボケは犯罪だ。
あれで、誘ってないとか言う君の相手は、きっと僕にしかできないだろうとしみじみ実感した。
 僕は、今まで本気でキラに拒否されてるわけじゃないだろうって思ってたけど、うぬぼれだったのかもしれないと、最近になって思う。
…だから、本当にキラが嫌ならもう何もしないよ。嫌がらせてゴメン。



キラ …CE70.03.11.Tue [92]
 え!!?/////な、何言うんだよ、アスラン!!/////僕、男の子だよっ!?/////(顔真っ赤)…でもアスランに言われると……すごく、…すごく嬉しい…//////// 何もしない方がいいの?…でも僕さっき、お粥持ってっちゃった…。あ・あのマーブル色のは、『アスラン専用に』って言われてたから、普通の白いのを。……「子供(娘)が出来たみたいでうれしい。」って言われたよ。せめて、ゆっくり養生できたらいいのにね。

 うん。あれは僕が作ったんだよ。ニコルがレシピをくれてね。色がマーブルなのは、最後まで混ぜてなかっただけだよ。


 アスラン?そんな悲しそうな顔しないで…?僕が悪かったよ……。ゴメンね。……機嫌直して、アスラン?(うるうる…)……アスランとするのが嫌なわけじゃない/////…アスラン、すぐに無理するから、休める内に休んでもらおうと思っただけだよ…。でも、君を悲しませてしまったなら、謝る。…ホントにゴメン。償いは何でもするから。…許して、アスラン?(うるうる+見上げる)



アスラン …CE70.03.13.Thu [93]
 あ、なんだ。普通の白いお粥か……。それならアデス艦長もきっと喜んでくれるだろうね。僕は、てっきりあの紫のを持って行こうとしているのかと思ったから止めたんだけど。……余計な心配だったみたいだ。
 ふぅん? あのお粥の提案者はニコルか。
……後でたっぷりとお礼を言っておかないと、ね

 まったく。ずるいんだよ、キラはっ!!
いつもそうやって、はぐらかして誤魔化そうとする。
 でも、仕方ないから、今日のところはそれで誤魔化されてあげるよ。
くすっ。何でも、ね。…その言葉、後で後悔しても知らないからな?



キラ …CE70.03.14.Fri [94]
 え?ニコルに?…アスランもニコルにお礼を言いたかったの??それだったら、さっき僕が一緒に言えばよかったかな…。さっきまで二人でお茶してたんだ。お礼も兼ねて。…あ、そうそう。アスランに言伝があったんだ。『アスランからのお礼、楽しみにしてますね♪あ・でも……そうなると、僕もアスランにお返ししなくちゃいけない事になるかもしれませんね…。ゆっくりお話もしたいですし。。…とりあえず、待ってますからvv』って。…ずいぶんと、仲が良いよね。アスランと二コル。ちなみに、時間まで指定してきたよ。『いつも通り、深夜12時に僕のお部屋でお待ちしてますvv』って。…僕のコトなんて気にしないでいいよ。どーぞ、ごゆっくり


 誤魔化す?…僕、誤魔化してる?(←自覚無し)…アスラン、もう……怒ってない?…悲しい顔、してない?……僕、アスランの悲しんでる顔なんて、見たくないよ……。胸が、締め付けられるように痛くなるんだ。…アスランには、いつも、笑っていてほしいから…////

あ!!/////あの…アス……ラン?(汗)その目が…ちょーーっと怖い気がするんですけど…(冷や汗たらたら)。。なんか…『獲物を狙うライオン』みたいな…。。。き、気のせいだよねっ!?

あの…さ、アスラン。僕…………(俯く)。。。…ううん、何でもない。それじゃ、またね。(静かに電源OFF)



アスラン …CE70.03.14.Fri [95]
 待て、誤解だ! 僕はまだ行くとも何とも言ってない!!
あれ? キラ? ……もしかして、やきもち焼いてる?
大丈夫だよ。その時間、僕を行かせたくなければ、君が退屈しないように相手をしてくれればいいんだから。
それに、ニコルの事はあの黒いところさえなければ本当にいい友人だと思ってる。唯一、キラを安心して任せられる相手だしね。

 僕は、怒ってもないし、悲しい顔もしてないよ、ね?(極上の笑顔)。
だから、キラも辛そうな顔してないで笑って?

 ふざけてる場合じゃないみたいだな。…何かあったのか?
日記の最後、キラにしては珍しく歯切れが悪いというか……。
 とにかく、何かあったなら、隠さずに言ってくれると嬉しい。
必ず力になるから(ギュッっと後ろから抱きしめる)。



キラ …CE70.03.16.Sun [96]
 行かないって事?それは駄目だよ、アスラン。ニコルが待ってるんだから、行かないと。ニコル、悲しむでしょ?可哀想だよ…そんなの。
……う!……ち、違うもん!!/////いつも…いっっつも、やきもちをやくのはアスランでしょ?!ただ話してるだけでも、やきもち妬くし。。
…アスラン?僕は……ニコルみたいに話すの上手じゃないんだよ?相手をするって言っても…僕には、アスランの側に居る事しかできないよ??(←ひたすら白く)


 ほんと?…じゃあ、あんな悲しそうな顔は…もう、しないでね?アスランが笑っていてくれるなら、…僕も笑っている事ができるカラ……///////


 ごめん!!!何も……言えない。こればっかりは…言えないんだ。…ホントにごめん。…なるべく、…アスランには、隠し事なんてしたくなかった。…でも。……言えないよ(泣き出し)
 放し、てぇえ!!アスランッ!!!(体をねじってアスランの腕の中から逃げ+泣き入り)僕は…僕には、もう……君に優しくされる訳にはいかないんだ!!!



アスラン …CE70.03.16.Sun [97]
 わかった。行くよ。キラ持参でね。…最近のキラは、放っておいたらどこかへ行きそうで不安なんだよ。
 ん? 僕がやきもち焼きだって?
当たり前だろう?
別にいいよ。そう思われてもキラを誰にも渡す気はないから。

 あぁ。キラ、泣かないで? 君を泣かせたいわけじゃないんだ。
わかったよ。そこまで言うなら、もう追及しない。
別に謝らなくてもいいよ。君にとって、僕は信頼に足る人間ではなかったというだけの話だ。
 僕らの関係は変わってしまったんだな。もう、昔の、……互いに何でも話せて、支え合ってた頃の僕らじゃない。
どうして、キラだけは昔と変わらないなんて思ったんだろう。
…変わらないものなんてないって、分かってたはずなのにな。…実際、母は死に、戦争は嫌だと言った僕は戦場へ。そして君もまた。……意外と人が変わるのはあっけないのかもしれないな。
 あと、キラは、「君に優しくされるわけにはいかない」って言ったけど、君にそれを選択する権利なんて与えない。
君への接し方は僕が決める。…それは僕の自由なんだからな!



キラ …CE70.03.17.Mon [98]
 アスラン?僕をお弁当でも持っていくかのように扱ってない?僕は人間だから。アスランのお弁当じゃないんだよ?…心配しなくても、もう一人でどこかに行ったりはしないから。……アスランの帰りを、大人しく待ってる。アスランのお荷物になるのは、僕、イヤだからね。

 そんな事無い!アスランの事は、一番信用してるよ!!…そんなこと言わないでよ、アスラン。……すごく…すごく辛いよ…(陰り)。
 そんな!!…それは…………もう……別れるって…こと(哀)?…確かに、昔は何でもアスランに話した。…話せることは何でも。でも……これだけは。アスランにだけは、聞かれたく無いんだ。…ごめんアスラン。…ハハ…隠し事って……こんなにも、辛いこと…だったんだ……それとも…君だから、なのかな(苦笑)?

違う!!君は変わってなんかいない!!!アスランは…あの頃、月の幼年学校に通っていた頃の優しいアスランのままだよッ!!!僕は…変わった…のかもしれない。……あの頃の僕だったら…アスランとの約束を破ったりなんて、しない…。ごめんね、アスラン。こんな僕なんか…アスランは、いらない…よね?(暗)
……ごめん、言い方を間違えた。言い直すね?僕は、君に優しくされる資格なんて無い。だから、本当に申し訳無く感じているんだ…(さらに暗く)。何があったか言わない僕は、…すごく卑怯だと思う。それを言わないで秘密にして…アスランに甘えてる自分が、すごく嫌。だけど…これを言う方が…辛い。アスランは優しいから…それに、いつも冷静で、凛としていて……すごく、強くて…僕の、大好きな人だから…だから……アスランの迷惑になるようなことだけは…駄目。これを言ってしまったら、アスランに迷惑がかかってしまう。だから、…お願いだから、これ以上………何も、言わないでぇ…(俯く+泣)。。。

確かに、その自由はアスランにあるよ。だから…最初に、言うだけは言っといたからね?……僕だって、アスランと一緒に居たいよぅ……
もうじき、僕らは離れ離れになる……って、聞いちゃったし…。ベッドの使用頻度、誰かが調べて、僕を“一人部屋にするように”…って進言した人が居るらしいんだ。…移動は一週間後だって。だから、それまでよろしく、アスラン。…もちろん、移動後もだけど…さ。……それと、…クルーゼ隊長が…“足掻くのは結構だが、無駄なことだぞ?”だって。



アスラン …CE70.03.22.Sat [99]
 返事が遅くなってゴメンね? あれから、僕もいろいろと考えたんだ。
お互いに、ちょっと依存しすぎてたのかもな。
だから、一度、距離を置いてみるのもいいかもしれないと思ったんだよ。
でも、ダメだったな。キラが隣にいないのは違和感がありすぎて。

 やっぱり、キラは全然分かってないね。
僕がキラを必要としなくなる日なんか来ないよ。
別れなんてあるとしても、それは君が僕を必要としなくなる時だ。
君は僕の親友、だろ? 僕に話せないことがあったって、キラは変わらず僕の隣に居てくれるんだろう?
それなら別にそれでいいよ。
…一人で背負い込む必要もないけど、無理に話す必要もない。無理強いはしないから、言いたくなったら話してくれればいい。

 変わらないと君は言うけど、僕だって変わった。
幼い頃のままなら、どうして戦場に僕がいる?
変わったんだよ。…二人とも。過酷な状況に置かれて、変わらざるをえなかった。悲しいことだけど、受け入れなきゃならない事実だ。
 それと、君の言うように、人に何かをしてもらうのに資格がいるのなら、僕はとっくに君の隣に居る資格を失ってるよ。…何があったかは知らないけど、あまり自分を責めすぎるのはよくない。
 大体、キラはいつも深刻に悩んでいたりすることでも、後から聞いてみると、とても些細な事だったりするのが常だぞ?

 君は、、本当に呆れるくらい素直で純粋だよ。
隊長に、賄賂プレゼントとして純銀製仮面を送るとか、素顔を写真に撮ってそれをネタにゆするその写真をチラつかせながら丁重にお願いするとか、そういうことを一切考えない辺りがやっぱり僕のキラだ。
 そもそも、一人部屋には一人しか生活できないなんて、誰が決めたんだ? どうせ、独りでなんて眠れないくせに。キラには自分のベットなんて必要ないだろう?



キラ …CE70.03.23.Sun [100]
……寂しかった(←泣きそう)。アスラン、あれから口利いてくれないし。。。もう、返事はくれないのかと思ちゃったよ。依存しずぎ、かな?
離れられないのは僕の方だよ。アスランが側にいないと、落ち着かない。…道で会った時だって、アスラン…シカトして行っちゃうし。やっと声掛けてくれたと思ったら、隊長からの伝言…。。僕だってアスランと離れたくない!!やだ!!ずっと一緒に居たいの!!!////

 !!ほんと…?僕を必要としてくれるの…?…ありがとう、アスラン(泣きながら)僕……すごく、うれしい/////
“別れる”気があるわけじゃないんだ。…言葉のアヤっていうか……つい、心にも無いのに言っちゃった事だから…その……こんな僕でよければ、ずっと…側にいるから////////(徐々に真っ赤)
 アスラン?一つ、間違ってる事があるよ。僕とアスランは恋人同士でしょ?違う?僕の一人思い…だった?
今の僕は…心もカラダもアスランのモノ…なんだよ///////?

 それ、は………。。。
でも!!やっぱり昔の優しいアスランのままだと思うよ、僕。…僕のコト、ずっと説得してくれたのは今のアスランでしょ?変わってるように思えても、奥底までは変わってないよ。確かに戦争に加担してるけど、アスランはそうしようもなかったんでしょ?アスランのお父さん、国防委員長なんだし。その一人息子が軍に入らないなんて、周りがうるさいだけだと思う。…知ったような口きいてごめん。だけど、アスランは根本的に変わってない。昔も今も、同じだよ。
………(泣き出す)。…ごめんね、アスラン!…ごめん、ほんとにごめん!!…ごめん…しばらく……ほんの、ちょっとの間でいいから、アスランの腕の中に……いさせて。。


 さっきはごめんね、いきなり泣いたり、抱きついたりして。。。嬉しくって…君の言葉が、すごく心に響いたから……////
…もう、これ以上隠してなんかいられないから、話すよ。何が…あったか
 この間、ディアッカに…襲われそうになったんだ。あ、大丈夫だから!首筋にキスマーク一個付けられただけ!!イザークが助けてくれたから…無事だよ…この時は。ただ……その後、クルーゼ隊長が部屋に入って(この艦のマスターキーで開けたらしいよ。ドアの鍵を初期化して。)きて…こう、言ったんだ。「君がアスランのベッドで寝ているという事をある者から聞いた。…どうやら、本当らしいな。」って。…それで……話してる途中で…隊長が、僕の首にあったキスマークを見て、「誰がやったんだ?」って…。。その時の隊長が、あんまり怖くて言えなかったら……押し倒されて…そのまま、アスランのベッドの上で犯された…(恐)。それなのに、嬌声をあげてた自分が情けなくて…アスランに申し訳なくて。。。
でも、無償に「アスラン」って連呼してた。それで…「ほぅ…?嬌声をあげるくらい、君とアスランの繋がりは深いわけだな?」って隊長にバレちゃった。でも、クルーゼ隊長は隊長なんだから、刃向ったらダメ、でしょ?僕の所為でアスランが隊長とトラブルになって、アスランの足枷になんかなりたくなかった。だから……ずっと、黙っていよう、と思ってた。…あ、あれ……?ヘンだなぁ…体の震えが……止まん、ない………。。。しかも、僕…泣い、て……。。。
 あのね、アスラン。僕…今から隊長にお願いしに行って来るよ。“二人部屋がいいです”って。それがダメなら、アスランの隣の部屋がいいです、って。…僕だって、君と離れるの嫌だし。僕の所為で、こんなことになったんだし、さ。
 うっ!!!だって、怖いんだもん……。。一人で寝ると、…もう、アスランには会えないんじゃないかって思っちゃうんだ…。。。↑アレから、余計に、そう思うようになっちゃって…。。…ねえアスラン…?…その///……しがみついてても、構わない…/////?じゃないと、僕…今日は眠れ無さそう。。



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