戦争が生み出すモノ――後編









「………ん……」


ベッドに横たわっていたアスランが上体を起こす。


私はすぐに、銃を構えた。



カチャ……














「……お前が、キラを殺したのか……?」



気づけば、そう尋ねていた。

分かりきった事なのに。

……アスランがあそこに倒れていたのが、…それこそが、『証拠』なのに。

















「………そうだ。………俺が…殺した。」



相手は、やっぱり肯定した。

そしたら……無償に…悲しくなってきた。


「!!…何で!!?何で殺したッ!?アイツは…キラは……言ってる事とやってる事と…まるで違って訳分かんなくて…。
でも、優しかったんだ!!」


すると、アスランは苦い顔で言った。











「………知ってる。やっぱり…昔と変わらない。優秀だけどお人好しで優しくて……。」


「……キラを………知ってるのか?」


「……小さい頃から知ってる友達だ…。なのに…何でキラが死んで俺が生きてるんだ?…自爆させて、脱出したからか?」


「………キラだって…脱出してッ…!」
「それは無理だ。…俺がスキュラで塞いでいたからな。」

ちょっとの望みも、アスランによって否定された。






……これが、友達を殺した奴の言葉か?

悲しみも何も感じられない、無感情な言葉で。

………すごく。…すごく悲しくなってきた。

掴み掛かって、アスランに問う。

















「何でなんだよ……何で、お前が…キラを殺すんだ?友達だろ!?」

ビクンッ。


一瞬だったが、アスランが反応したのが分かった。

……すぐにまた、何事も無かったかのように振舞ってはいたけど。




「……あいつは……俺達の仲間だ。……ずっと…“来い”と言っていたのに、あいつは…俺の仲間を殺して行った。
…15、だったんだぞ。ピアノを弾くのが好きで……それでも、プラントを守る為に…って…!!」

「キラだって守るモノがあったんだ!!その為に、必死だったんだ!!」

「それは俺達だって一緒だ!!でも…あいつは、ニコルを……ニコルを殺した!!!!」

「それでお前がキラを殺して………何でだよ。何で……殺されて、また殺しあわなくちゃいけないんだ!!?」




“殺しあうだけが戦争じゃないぞ”


この時になって初めて、お父様の言った事が分かった気がする。







“殺し合い”は“殺し合い”しか、生まない。














………そういう、意味だったんだ。












































―――――――――――――――――――





「迎えだ。………オーブに、ザフトの軍人を連れて行くわけにはいかないからな。」


「……………………。」

「……ほら、しっかりしろ。」

「…………ありがとうって…言ったらいいのかな……。」




「おい、アスラン!……これ、もってけ!…ハグメアの護り石だ。お前危なっかしいからな……護ってもらえ。」

「………俺は、キラを殺したんだぞ。」



「……………………………これ以上、“誰か”が死ぬのは嫌なんだ。」


(お前まで死んだら……嫌なんだよ。)


歩いていこうとしたアスランを引き止めて、無理やりハグメアの護り石のペンダントをつけさせた。


アスランは、私の言った事をちゃんと汲んでくれたのか、
そのまま無言で少し微笑んでくれた。



(……意味……わかってくれたのか……?)





















そしてそのままアスランは去って行った。





残された私達は、これからまたキラ(達)の捜索に向かう。

…………死んでいても、せめて遺体を確認する。

私はまだ納得していない。……納得したく…ない、から。










―――願わくば、早く戦争が終わるように…。早く人殺しがなくなるように……――









Fin.




―――――――――――――――――――




〜〜反省文(再び)〜〜



はい、後編です…。

ごめんなさい。意識飛んでたのでよく覚えてないです…(泣いてました)。

てか、題名が……無関係?

ごめんなさいいいいいいいいいいいいいいいい!!!!!!!

ちょっとスランプ中です。。。


もうバッシングして下さい……(ヤケ)。苦情はメールでお願いします……。

イっちゃった頭で書いたので製作時間が1時間……。前後編合わせて1時間半…。

ごめんなさい、ものすごい駄文です…。。。。



はぅ……まだまだ勉強が足らないようですね。。これから日々精進します。。。。。


2003.05.10.







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