思いは唯心の中に・・・









 『同朋殺しの、裏切り者』


この言葉が、ずっと胸を苦しめる。


―彼も、そう思ってるのだろうか?―



「・・・アスラン・・・・・・」


ベッドの上で、一人呟く。



『次に会った時は、俺がお前を討つ。』

・・・彼は、そう言った。

だから、『僕もだ。』と返した。



でも・・・・彼は・・・アスランは、優しいから・・・・・・・・・・僕を、討てない。


では、

もしも。


もしも本当に、僕が、アスランを討ってしまったら・・・?



嫌だ。・・・・・アスランをなんて、討ちたくない・・・殺したくなんか、無い・・・・



「・・・・・・・ッ・・・・・・・・・」


涙が、零れた。


ただ、静かに、泣いた。





自分の同朋を討つのにも慣れてしまった、

人を殺すことに慣れてしまった、この手。



・・・・・この、穢れた手で、もし君を討ってしまったら・・・・・?





胸が、苦しかった。

酷く・・・・心が軋んだ。




あの頃が、懐かしい。


何も知らなかった、あの頃の僕達に。



・・・・道を別つ前の二人に、戻りたい・・・・・・。



自分から、君の差し出した手を拒んだのに・・・って自分でも思う。



だけど。



「それでも・・・・・・戻りたかった・・・・・」



友達と、君を秤にかけるなんて、できない。


でも、


僕は『友達』を選んでしまった。



「だから、戦うしか、無い・・・・・・・・」


僕は、『友達』を守るために、戦う。

 どれだけ、自分が傷ついても。





 ねえ、アスラン。



 戦争が終わったら、また・・・・逢えるかな?

 また、・・・・・・・戻れるかな・・・・?









・・・・・・あの頃の、僕達に。




















 く、暗い!!!
死にネタばっか読んで、さらに切な系を2、3読んだらこんなに暗く・・・・。。。
 キラ、無理な願いをしてます。きっぱり言うと、戻れません。…悲しいけどね。
苦しい思いを胸の中にだけ秘めておき、戦わなくちゃいけない。
・・・・・それがキラなんです。(私の中では。)

 『遠い日の思い出』は、アスランの独白でしたが、今度はキラです。

 ・・・・作る気ではあったんだけど、ね。・・・・シリアスにしたつもりですが、
シリアスに・・・なってる?設定的には、アステミスのあたりの話です。
 最近涙腺弱くて・・・・以前に読んだ、(疲れた)キラの死にネタ小説を読んだら、・・・もうボロボロ。涙が止まんなあーーーい!!(←本当に弱すぎ)ってわけで(←どんなだ)、書きましたv(オイオイ)









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