いっつもアスランにいいようにされてるキラ。
キラを溺愛しているアスラン。

―――強いのは、どっち??―――



どっちが強い?






「ア〜〜スランvvv」
「何だい、キラvv」

満面の笑顔のキラに、これまた満面の笑顔で答えるアスラン。
その姿はまるで絵のようである。

「捜したんだよ〜?アスラン、いつの間にか僕を置いてっちゃうんだもん。」
「あ、それは……隊長が急に無理やり呼び出すから……」

汗をかきながら答えるアスランのすぐ後ろから人影がさっと現れた。

「誰が無理やり呼び出したって?」

“噂をすれば影”という言葉通り、ラゥ・ル・クルーゼ隊長が立っていた。

「ですよね?隊長は皆の事、よぉお〜〜〜〜っく知ってらっしゃるから、
僕に対するイジワルなんてしないもん。…アスランじゃあるまいし。
隊長の所為にしたって、駄目だからね?ア・ス・ラン?」

ぷく〜っとほっぺを膨らませて怒るキラ。
これが可愛い以外なんと表そうか。(愛らしい…とか似たり寄ったりな言葉になる)
本人は自覚してるのかいないのか……。

「でも、隊長に呼ばれたのは本当だ。」

ですよね?とクルーゼに同意を求めるアスラン。

「ああ。」



「…っひどいよ、アスラン!!!ベッドの中ではあんなに“側にいてくれ”とか
“もう放さないよvv”とか言ってたくせに…あれは嘘だったの!!?」
「あ、いや…だって……隊長に呼ばれたら、行かないと…」

叫びながら涙付きでキラに迫られたら、アスランはオロオロするばかり。
いや、言ってる事は正しいんだが……。


「ほぅ……。」

クルーゼは、すっかり傍観を決め込んで“夫婦喧嘩”を眺めている。
ってか止めて下さい、隊長(汗)。
黙認してる場合じゃないですよ…と、ニコルが居ればツッコんだだろうが、生憎彼は不在である。

「勝手に抱いて、勝手に満足して…それでどっか行っちゃうの……?」

ぽたっ。ポタポタ……。


キラのアメジストの瞳から涙が零れだす。
アスランは慌ててキラの涙を拭ってやる。

「ごめん、キラ……。」
「……………。」

ぷいっ…とアスランから顔を逸らすキラ。
それを無理やり自分の方に向かせるアスラン。

「アスッ…んん!!」

有無を言わせず、アスランはキラの口を己の口で塞いでしまう。
そして、逃げようとするキラの口に無理やり舌を入れ込み、キラの咥内を侵蝕していく。

「んっ…ぁ……ぃ、やぁっ……///」

キラの口からキスの合間に時々洩れるのは甘い喘ぎ声。
顔は、照れからか真っ赤になっている。

次第に、アスランの手がキラの服内部に入っていく。
キラはキスに夢中で全く気づいてない。


シュンッ。


「な、何やってんですか!?//////」

「……何って、見ての通りだ。ニコル、じゃ…」
「助けてニコル!!アスランが…アスランが無理やりッ!!」

アスランの言葉を遮ってキラがニコルの所に駆け込む(逃げ出す)。
…もちろん、涙も忘れずに。。(嘘泣き)

「うっ……ううっ……。」
「…見損ないましたアスラン!!キラさんに何てことするんですか!!」
「え、いや…キラも同意の上で……」
「ふ・ふえぇ〜〜〜〜!!」


うわ〜ん!!と言わんばかりに泣き出すキラ。
ニコルに泣きついて離れようとしない。


「キラさん、こんなに泣いてるじゃないですか!!ひどいです!変態です!!」
「キラが可愛すぎるのがいけないんだ!!」
「そりゃキラさんは可愛いですけど、貴方は変態です!!
しばらく、彼には僕の部屋で生活してもらいます!いいですよね、隊長!?」
「ああ。…いっこうに構わない。」
「と、言うわけで。キラさん、僕の部屋に行きましょうv」
「うんvv」

「そんなぁ〜〜キラあ〜〜〜(泣)」

プシュン!

無常にも、アスランの叫びは届かずドアは閉じた。
仲良く部屋を出て行くニコルとキラの姿が、しばらくアスランの脳裏に浮かんでいたらしい。




――――――――――廊下。


「キラさん、いいんですか?あんな演技して……」
「うん。だって…アスランいつも僕の事ほったからして玩ぶんだもん。
…たまには、逆があったっていいでしょ♪」
「…そうですね。」
「あはは。それにしても、ニコルってば名演技!!確かにアスラン変態っぽいけど…」
「でしょう?…ちょっと、常々思っていたことを言っちゃいましたvv」
「じゃ〜あ、しばらくの間、もっと言っちゃっていいよvアスランを困らせたいから♪」
「はい、わかりました♪」



それから2週間、アスランはニコルに毒舌トークを展開され、
キラには散々、誘い逃げをされたらしい。
―散々誘っといて、ギリギリの所でキラが逃げるんだ(泣)Byアスラン――


「アスランv大好きだよvv」


今日もキラの天使の笑顔が、艦内に咲いていた。
そして、



「ふふふ…今日も眠らせないぞ、キラvvv」


と、黒いオーラを纏うダークブラックの少年が
笑っているのも、色んな人に目撃されていた、という。






結論:白昼はキラの勝ち。夜はアスランの勝ち。






〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


あとがき。

アスがへたれです。。
おまけにキラちゃんがちょっと黒い…。
ニコルんはキラちゃん公認黒!!
う〜ん…なんでクルーゼに絡まないかな…キラちゃん。
一応隊長だから、遠慮?してるんだと思います。

アスランの事、こけおろしにしてますが、
彼は裏ですごく強いです。
ザラの権力をつかって常にキラを自分の側に居させたり、
寝るときはいつもキラを離しません!
そして変態爆裂してるんです。(本文に書きそびれた…っていうか
裏いきそうで止めました。)

それでは、失礼しました!




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