ヤフオクでデジカメを購入。 とはいえ、とっても古いデジカメ。ちょうど5年前の機種。(2004/3発売) 今持ってる FinePix F30 (2006/5発売) よりもさらに古い。
そんなものなんで買ったの?という話だけど、このカメラ、マニアには未だに一目置かれている機種なんです。
何がマニアに受けてるかというと、色々とマニアックだかららしい。(おい)
F710 に搭載されているCCD(SRって言うやつ)は、発色がよくてダイナミックレンジがすごく広いというふれこみ。 ただしSRは高密度化できないらしく、コンパクトデジタルでは画素数がすごく少なくなっちゃう。 今ではSRは富士フィルムの高級一眼レフカメラにしか搭載されてない。 ちなみにこの機種は300万画素。
あと、コンパクトデジカメのくせにRAW撮影ができる。完全マニュアル撮影もできる。
つまるところ
という、いかにもマニア受けしそうなスペックですね。 とはいえ、プレミアがついてるわけではなくて、ヤフオクで4000円しないくらいだけど。
中古で安くかったのにクレードルとか全部ついてた。
RAWで撮影、FinePix Studioで現像
うーん…ビルの壁はほとんど白だけど、確かに色味が残っていて、飛んではいない。 確かにF30で撮るとビル壁は白飛び確定。ダイナミックレンジは広いようだ。 レンズの広角端はさすがに周辺が歪んでるね…
F30と違って広角端が30mmくらい?あるので多少あんしん
s7rawというフジフィルム専用の現像ソフトがあったので使ってみる。
上記と同じRAWデータをs7rawで現像
歪曲補正、レンズ収差ノイズ補正が出来るので急にレンズ性能が良くなった気分。 色調補正の設定項目も多い。S/Rミックス比が設定できてダイナミックレンジが調節できる。
FinePix Studioのものより暗い所を持ち上げて、 それでも明るい部分がつぶれないようにR画素の割合を増やしてさらにうそくさい画像にしてみた。 あまりダイナミックレンジを広げすぎるとうそくさい・眠い絵になるけど、情報量が多いのはアドバンテージではあるね。 ビル壁に色がついているのに、デジットの軒下の暗い部分もよくわかる。 スーパーCCDハニカムSRのダイナミックレンジはコンデジにしてはかなり広そうだとわかる。
しかし、FinePix Studioで現像した奴のほうが、なんだか透明感があるよね(´・ω・`) 自分の現像がへたなのかな…と思いきや、 どうにもs7rawの「easy」S/RミックスモードではR画素周辺の色が灰色っぽく変な色になるくせがあるらしい… easy S/Rを使わないか、使ったとしても灰色を出してしまわないくらいに抑える必要がありそう。要修行。
ちなみにS画素だけの画像とR画素だけの画像を切り出しておいて HDRソフトであるPhotomatixというものに入れてみると自然な色が再現される。 単純にs7rawのアルゴリズムが少しじゃじゃ馬のようだ。(元データ紛失)
という訳で、使い方を間違えると変な色が出てしまうs7rawだけどもレンズ補正や色調補正、 ダイナミックレンジ可変などの機能を考えると非常に使えるソフトだといっていい。
ただs7rawはプリセットみたいなのが持てないので、 毎回、ぽちぽち作業して設定ファイルをロードしては 個別に色調補正をいれてべつの名前で…というのが非常に面倒。 というわけでperlでいろいろ自動化してみました。
俺の個体なのか、FinePix F710一般的にそうなのかは知らないけど、ワイド端では歪曲補正100くらいかけると丁度よかった。テレ端では0。 その間をいくつかのサンプルで適当につないで歪曲補正を入れる。Image::Exiftoolという便利なのがあるおかげで一瞬でできた。
つかいかたは
しかし100枚あったら1時間はかかるので、事前にFPStudioでがーっとフルオート現像して、みこみない写真は全部ふるってから 見込みある写真だけ30枚ほどRAW現像すれば20分作業になる。
容量の関係上縮小してるのは勘弁。フルセットで4000円のカメラだと思えば頑張ってるのではないだろうか。