(宮坂さん演奏・モーツァルトのソナタ イ長調「トルコ行進曲」)
平成11年6月20日(日)午後6時30分より,チャリティコンサート”フォルテピアノで聴くモーツァルト”を「バングラデシュの母子保健センターを支援する会」主催で開きました。
演奏者は,宮坂純子さん。国立音楽大学卒業後,ドイツ留学し,ヴュルツブルク国立音楽大学大学院卒業。ヨーロッパ各地でコンサートを開き,日本でもチェンバロ・フォルテピアノの奏者として,非常に高い評価を得ています。
会場は,明治の浪漫の香りが漂う「国指定重要文化財・旧香港上海銀行長崎支店記念館」の多目的ホール。銀行として使用されていたカウンターや照明・調度品があり,当時の雰囲気が伝わってきます。
丁寧に調律作業が行われた後,美しいドレスを身にまとった宮坂さんが登場,静かに演奏が始められました。
フォルテピアノの音色は,かろやかに,リズミカルに,時には力強く重厚に響いてきます。
18世紀のモーツァルトも聞いていたピアノの音色だと思うと,感慨深いものがあります。
演奏曲目は,
1.キラキラ星の主題による,12の」変奏曲ハ長調kv.265(300e)
2.幻想曲 ハ単調kv.475
3.J.P.デュポールのメヌエットの主題による9つの変奏曲ニ長調kv.573
4.クラヴィアソナタ イ長調kv.331(300i) (トルコ行進曲付き)
約1時間の演奏でしたが,予定の曲目の外アンコールにも快く応じていただき,フォルテピアノの音色を十分に楽しませていただきました。
素晴らしい演奏と明治時代の浪漫あふれる会場の雰囲気がマッチして,心が穏やかに感じられたコンサートでした。
お忙しい中,”支援する会”に協力して,ボランティアで出演していただいた, 宮坂さんのご厚意に心より感謝致します。
今回は,手作りコンサートとして, 企画・会場準備からポスター・プログラム作成, チケット販売,会場設営・撤去まで全て,支援する会の会員で担当しました。
支援する会では,今後もいろいろな活動を計画・実行していきます。
スライドによる説明会
コンサート終了後,スライドを使いバングラデシュの現状について,二ノ坂医師から説明をしていただきました。
母子保健センターでの診療の様子や,医療スタッフが村に出かけて行っている巡回検診,小学校・中学校で学習している子供達の様子やバングラデシュの風景など,二ノ坂医師が現地訪問で撮影したスライドで,バングラデシュの状況がほんの少しですが理解できました。
また,福岡市のNGO「バングラデシュと手をつなぐ会」から,大木松子代表はじめ10名の方に参加していただきました。
一行の皆さんは,先日”支援する会”が募金活動をさせていただいた浦上教会への挨拶や,コンサート会場で行ったバングラデシュの民芸品などのバザーを手伝っていただいたりして,ありがとうございました。
朝早く福岡を出て,一日中ご協力いただき,ほんとにお疲れさまでした。
バングラデシュの民族衣装もとても素敵でした。
これからも,共に連携して活動していきましょう。よろしくお願いします。