天外の面白さの秘密 さて、ここからは天外魔境2が何故ああも完璧におもしろいのかを、制作者の証言や私自身の分析から詳しく説明してゆきます。ゲームの基本とは ここで言うゲームの基本とは、ゲームに限らず何かを作ろうとする時―少なくとも良いモノを生み出すと言う事を目指しているなら―最低限達成していなくてはならない条件の事である。言うのもばかばかしいが、ストーリーのつじつまが合っていなくてはならないとか、操作性が良くなくてはならないとか、グラフィックを描き切っていなくてはならないとかだ。今あげなかったその他の事柄も、とにかく最低限プロの仕事をしてもらわなくては困る。それが出来ていないゲームがなんと多い事か。注意しなくてはならないのは、操作性やグラフィックの出来が突出して良いと言ったゲームの場合、それだけで間違った評価を与えられると言う事だ。こう言うゲームがとても多い。雑誌のレビュアーもこの点をもっと注意して欲しい。ある程度操作性などが良くて、ゲームとして成り立っている作品でも、ストーリーの設定などにどう考えてもおかしい部分などがあると、途端にしらけてしまう。 天外2はと言うと、当然それらの基本はクリアしている。クリアしているどころか、あえて批判的な目で見ても、ほとんど欠点がない。ストーリーや設定でどこかおかしいところはないかと考えてみても、ない。もともとRPGなんて無理のカタマリみたいなゲームだ。いくらレベルが上がったからと言って、生身の人間が素肌で刃物を退けられるわけがないし、敏捷性が10倍になったり、運の良さが上がったり、一日で瀕死の重症が全快したりするわけがない。 また最大のツッコミどころは、何故敵は主人公の成長に合わせるかのように、弱い者から順に襲って来てくれるのかという点だ。細かな設定 戦う意味 効果的な演出 ストーリーの伏線 セリフ 最後の大作 まとめ 戻ル |