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柄物褌の柄合わせでは、まずは褌を締める時の構造を知ることから始まります。
褌を締める時、前へ垂らす部分と、後ろへ回す部分の長さは、大体 1対2の関係 にあります。
「 褌の1:2の公式 」 は、褌を締める時や柄合わせの時に覚えておくと便利です。
褌を解いて、前へ垂らした部分と、後ろへ回した部分とで、” N ”の文字が描けます。
” N ” 文字の中央側の縦の一辺が前垂れになり、残りが後ろへ回る縦廻しと横廻しになります。
” N ” 文字を書き出す縦の一辺の真上から約10cmの間に、 気に入った柄がくるようにします。
白線部分が前袋になりますので、ここへ自分の気に入った柄を持ってきて、寸法を採ります。
柄物褌をいなせに締めるには、柄のどこを前袋へ持ってくるかが重要になります。
同じ六尺褌でも、前袋への柄の持って行き方で、感じが随分変わってきます。
右端のように柄のないところが、前袋にきてはいけません。柄と寸法によっては起こり得ます。
一本の褌でも柄合わせにより、別の褌のようになります。いかに柄合わせが大切かです。
上の人物の柄を生かすも殺すも、ひとえに褌の長さによります。寸法が短いと思うようになりません。
柄の気に入ったところを前袋に持ってくるためには、 六尺褌に相当な長い余裕が必要となります。
TV番組で褌のことが取り上げられブームのようですね。一度褌を締めますと病みつきになります。