今大学の4年ですが、たしかに高校のとき国語の授業はつまんないと思ったこともありました。もともと本を読むのがすきだったので、なんでこの作家を教科書に載せないのかなどと思ったりもしました。そのなかに山田詠美もはいっていました。わたしも風葬の教室をよんで深い感銘をうけたひとりです。
高校生の私が感銘をうけたのです。そこからほかにどんな文章を書ける人がいるのかと、読書の幅がひろがりました。
高校生の本離れといいますが、高校生だからこそ、自分たちにちかい感覚の作家を捜していたりするわけなのです。そういういみで、山田詠美を授業に使うとは、いい考えだとおもいます。
◆ 【No.032-2】面白かったです。 - みゅう1998/05/06/16:47
はじめまして。私は21歳の美大生です。
私も前田さんと同じ教員採用試験を受けるものです。
専門は美術ですが、そろそろ教育実習です。今日は勉強もせず、学校で詠美さんのホームページを見ていてここにきてしまいました。
そうしたら、まえまえからおもっていた国語の授業のことについて書いてあって大変興味深かったです。詠美さんの文章は、高校生に特にうけいれられやすいと私はおもいます。だって私自身高校生のとき、初めて風葬の教室を読んでかなり感動しましたよ。現代にこんなに綺麗な文章を書ける人がいるなんて・・・
詠美さんから始まっていろんな人を読むようになったりもしました。
おーい、文部省はなにをかんがえてるんだー!
いつのひか、詠美さんの文章が教科書に載る日を夢見ています。変な文章でごめんなさい。でもとにかくまたきますね。
★ たまぶり ★
みゅうさん、丁寧な感想をお寄せ下さり、有り難うございます。蝉のコーナーと読ぶり通信のコーナーからそれぞれご投稿いただいたんですね。高校時代に山田詠美にめぐり逢える読者は仕合わせですねえ。私が高校生の時は彼女も高校生ですから物理的にも無理なわけですが……。
私は在職中に都合4回、授業で「風葬の教室」を生徒たちと共に読みました。しかし、教科書の大好きな先生方にはプリントによる授業はずっと不評でしたけどね。
ちなみに、「ぼくは勉強ができない」をいち早く取り上げた先生はいま植木屋さんになっています。「風葬」「蝉」「ぼく勉」を取り上げた私は、いまPoo太郎です。
文部省の詠美作品への処遇と詠美作品を扱う教師に対する現場の風当たりには通底するものがあるのかなあ。私が参加している国語教育のサークル(国語や文学を愛する教員たちが集まってきます)でも、相変わらず国語という教科を一問一答式の科目にしてしまっている現場の状況が報告されたりもしています。
いちおう、「ひよこの眼」(三省堂)と「晩年の子供」(角川書店)は現行の高校国語教科書に収載されているはずです。後者は未確認ですが……。