私は、高校2年生のとき、三省堂の教科書を使っていたので「ひよこの眼」の授業を受けました。
教師があまりぱっとしなかったので、どんな内容だったか覚えていませんが、あの作品自体は、
とてもすばらしいものだったので、よい読書案内にはなったと思います。
教材も大切ですがまずはやっぱり、教師が問題だと思います。
★ たまぶり ★
かりんさん、こんにちは。ご感想をお寄せいただき、有難うございました。
ちなみに、かりんさんのご感想は、「山田詠美『蝉』の授業」のコーナーから送信いただいたものです。教師の問題も確かにいろいろあると思います。
学校という場所が、長い間、規範や伝統、あるいは文化の継承といったことを担ってきたせいもあってか、前例や慣例を妙に重んずる環境に教員は身を置いているわけです。
まあ、就学児童・生徒の年齢層は制度的に一定しているものの、教員集団が高齢化しているという問題も一方にはあります。平均年齢が50歳前後という状況では、ますます硬直化に拍車がかけられるのかも知れません。もちろん、世代を問わず、頑張っている教員がいるからこそ現場は何とかもっているわけですが……。
雑務や生活指導に追われているうちに、それが教員のメインの仕事になってしまっている現場もあったりします。そんな中で教員が、各教科のエキスパートであることは難しいのかも知れません。それでも私は国語教員であることに拘〔こだわ〕り続けていきたいと考えてはいますが……。(あちこちから「甘い!」「青臭い!」という声が聞こえてきそうですね。)