●やきもの散歩道 景観づくり・暮らしづくり会議 (2005. 3.26)
●日 時: 平成17年3月26日(土) 18時〜
●場 所: 常滑市陶磁器会館(3階大会議室)
散歩道の会とNPO法人タウンキーピングの会の共同開催として、「やきもの散歩道 景観づくり・暮らしづくり会議」を開催しました。市民の方、市役所の方など、概ね30名ほどの方にご参加いただき、熱心に話に耳を傾けていただきました。
1 景観づくりの講演 (名古屋市立大学教授 瀬口哲夫先生)
- 景観は音楽のようなもの。リラクゼーション効果が期待できる。音楽にもクラシックやジャズなど様々な分野があるが、常滑の景観は上質なクラシックのようだ。
- 常滑の景観の特色として、次の点が上げられる。
(1) 赤レンガの煙突と黒板塀に代表される、特別のかたちとテクスチャー。
(2) 地形に高低差があり、遠望できる丘陵、俯瞰できる家並。近景・中景・遠景が楽しめる。
(3) 家々が様々な方向を向き、面白い雰囲気。けっして整えようとしてはいけない町並み。
(4) でも、電柱と電線が気になる。
- 常滑は、
(1)絵の描けるまち・・・独特のテクスチャーと産業の歴史・文化
(2)写真に撮るまち・・・面白いかたちに満ちている。踊る雨樋、もだえる雨樋、窓から突き出す雨樋(秘蔵・瀬口写真の公開)。特に窯は大事にしたい。
- 景観づくりは、県・市町村のみならず、国も応援してくれる時代となってきた(電線地中化、道路整備等)。でも政治家からはあまり発言がない。市民から声を上げていく必要がある。
- 資産価値を上げるため、今まではまちを壊してきた。でもそれは一番最初に手を付けたディベロッパーだけが儲かる方法でしかない。これからは、よいまちを維持すること。そうすればみんなが資産価値を共有できる。
2 やきもの散歩道地区景観計画市民案の発表 (タウンキーピングの会) 3 景観材料(椿の苗木、窯の古材など)の配布 (散歩道の会)
やきもの散歩道地区の景観づくりと暮らしをちょっぴり豊かにするために、椿の苗木を300本ほど配布しました。やきもの散歩道内のご自宅のお庭や、お店の玄関先、工場の片隅にでも植えていただき、散歩道の散策がいっそう目に楽しく、心に優しくなることを期待しています。
- 景観計画市民案づくりは、(財)ハウジングアンドコミュニティ財団の助成を受けています。
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