八木重吉
詩稿「うたを歌わう」

 
   お茶の木


 
 お茶の木のはっぱをかんでたら
 
 こどもが
 
 わたしにもくれといふ
 
 こんなもの――といひながらも
 
 やっぱりとってやったらば
 
 にこにこと かんでゐた



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