八木重吉
詩稿「母の瞳」

 
   初秋


 
 うっすらと 秋に酔うたここち
 
 やがて
 
 秋はふかみ
 
 わたしは酔ひしれるだらう
 
 ぐったりするくらい秋にからだをまかせよう



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