八木重吉
詩稿「木と ものの音」

 
   


 
 秋になると
 
 ふとしたことまでうれしくなる
 
 そこいらを歩るきながら
 
 うっかり路をまちがへてきづいた時なぞ
 
 なんだか ころころうれしくなる



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