溝蕎麦(みぞそば)
(一名「牛の額(うしのひたい)」とも。確かに、一枚一枚の葉が、牛を正面から見たシルエットを思わせる。)
↑画像 埼玉県日高市 9月 |
蓼(タデ)科。因みに、あまり知られていないが栽培されている蕎麦も、無論タデ科である。 結構汚い川にも生えるので、採集場所の水質に注意。水辺という環境さえあればどこでも見かけるのですが、きれいな水質の場所でという条件で探すと、なかなか見つからない。味は水質に左右されるので、できればよりよい水質の場所のものを採集したい。 関東あたりの場合、水がぬるむ4月から初夏にかけて、それと暑さがひと段落した9月下旬から10月中旬までの採集が適している。7月になると、花が咲きはじめ、花の咲き出した個体は、食べた時に硬い感じがする。花期は長く、秋口9月くらいまで、先端がピンク色がかった白い花を咲かせます。米粒を寄せ集めて放射状に立たせたような花で、ひとつひとつは小さいのでだが、数の力で目立つ。 食べる部分は若い葉。茎は細く、食べるには適さない。初めから葉だけを摘み取るようにした方が効率的。 味はこれといって特徴があるわけではなく、香りもない。味のない三つ葉を食べているような噛み応え。 お吸い物やコンソメスープ・茶碗蒸しなどの彩りとして、「三つ葉」の代わりに葉を二、三枚浮かべて風情を楽しむべし。 写真は9月。お彼岸。本来ならば花が咲いていておかしくない季節であるが、花が見当たらず、育ち盛りの趣というところから推測するに、恐らくは用水路に最近まで水が流れていなくて、時期遅れの成長をみせているものと思われる。 |
花の時期 神奈川県丹沢地方 |
花のアップ |
戻る |