最終更新日:
2011年10月16日
JBL OLYMPUS(オリンパス)
意識をしていた訳では無いのですが、好きになる音楽は、どうも60年代・70年代のものが多いようです。
情操が育成された時期が、この時期に当たるからでしょうか?。深層心理に焼きこまれたのかもしれません。
当時の音楽を再生するには、オーディオ機器も60年・70年代製の機器が合うように感じます。
これを、ノスタルジーというのでしょうか!。
ということで、JBL Olympusが、欲しかったのです。マーケットでも流通台数が減って来て、入手が難しくなってきました。
そこで、思い切って手に入れようと決心しました。その検討から購入後までを記録しました。
|
JBL OLYMPUS(オリンパス)のシステム構成:
JBL OLYMPUSは、1960年に”D50S8-2 Olympus”、”D50S8-1
Olympus”、”D50S7-2 Olympus”、”D50S7-1 Olympus”、”D50S6-2 Olympus”、”D50S6-1
Olympus”という型名で発売されました。 その後、1965年にウーファがLE-15Aに変更、パッシブラジエータが追加され、”D50S8R
Olympus”、”D50S7R Olympus”が追加になりました。
特にS8Rシステムは、車にたとえればPorsche 911 Turboであり、高性能の証であり、マニア憧れの的でした。
ここで、D50xxxはJBL社工場でスピーカーユニットを組み込んだオリンパス・システムのModel名であり、C50はキャビネット(Cabinet)のModel名です。
当時は、キャビネット、スピーカーユニットを、別々に購入できました。
スピーカーユニットの組み合わせには、S6、S10、001などのModel名が付いていました。
つまり、C50-2のキャビネットに、S8Rのスピーカーシステムを組み込んだものを、D50S8Rと言います。
このことから、D50xxxをC50xxxと言うことが多々あります。ここでは、一般的なC50xxx表現も使います。
次に、各システムの使用ユニットを示します。(このデータは発売時のものです。発売後変更になったものがあります)
|
システム名 |
発売
開始年 |
グリル |
Woofer |
Passive
Radiator |
Squawker |
Horn |
Network |
Tweeter |
Network |
発売時
価格 |
注 |
C50 S8-2 Olympus |
1960 |
木製格子 |
LE15 |
--- |
375 |
HL93 |
LX5 |
--- |
--- |
$723 |
注3 |
C50 S8-1 Olympus |
〃 |
布 |
〃 |
--- |
〃 |
〃 |
〃 |
--- |
--- |
$663 |
|
C50 S7-2 Olympus |
〃 |
木製格子 |
〃 |
--- |
LE85 |
HL91 |
〃 |
--- |
--- |
$625.5 |
|
C50 S7-1 Olympus |
〃 |
布 |
〃 |
--- |
〃 |
〃 |
〃 |
--- |
--- |
$565.5 |
|
C50 S6-2 Olympus |
〃 |
木製格子 |
〃 |
--- |
LE75 |
〃 |
〃 |
--- |
--- |
$595.5 |
注2 |
C50 S6-1 Olympus |
〃 |
布 |
〃 |
--- |
〃 |
〃 |
〃 |
--- |
--- |
$535.5 |
注2 |
C50 S8R Olympus |
1965 |
木製格子 |
LE15A |
PR15 |
375 |
HL93 |
〃 |
075 |
N7000 |
$936 |
注1 |
C50 S7R Olympus |
〃 |
木製格子 |
〃 |
〃 |
LE85 |
HL91 |
〃 |
--- |
--- |
$726 |
注1 |
<注1>S7R,S8Rの発売時価格は1970年のデータです。<注2>C50S6は1964年製造中止。<注3>1964年にC50S8-2は075とN7000が追加
|
JBL OLYMPUS(オリンパス)の中古価格:
JBL OLYMPUSの2007年8月現在の中古価格を雑誌やインターネットで調べてみました。
人気が高く、また、コレクターが手放なさないので、玉が僅かでした。また、かなり古い製品のため、そのコンディションにより大幅に価格が変わるので、価格は参考にとどめてください。
また、ビンテージスピーカーは、1950年〜70年くらいまでに作られ、すでにしっかり乾いており、指で叩くとコンコンと澄んだ音がします。これは、それは単に材料だけの問題ではなく、長い間鳴らされてきて始めて今の音がするのです。丁度銘器と呼ばれるストラディバリなどの弦楽器の様です。それなので、安かろう悪かろうだけは避けたいです。
さらに、Jazz喫茶などで酷使されたものは、絶対避けたいです。
@有名中古販売店・販売価格:
C50S8R:¥80万〜90万 ……やはり375の人気は高いです。3wayだし。
C50S7R:¥60万 ……2wayはいまいちの人気(375、075を後付すると割高)
C50S7−1:¥40万 ……布製グリルは、まったく人気なし(某中古ショップでも売れ残ってます)
こう見ていくと、強力な375ドライバと、パッシブラジエータを搭載したC50 S8R が真のオリンパス?! |
|
JBL OLYMPUS(オリンパス) S8R の仕様:
方式 |
3ウェイ・3スピーカー・
パッシブラジエーター方式 |
低域用ユニット |
38cmコーン型(LE15A) |
中域用ユニット |
ホーン型(375+HL93) |
高域用ユニット |
ダイレクトラジエーター(075) |
パッシブラジエーター |
38cmコーン型(PR15) |
ネットワーク |
LX5、N7000 |
クロスオーバー周波数 |
500Hz、7000Hz |
インピーダンス |
8Ω |
指向性 |
120°(水平)、 45°(垂直) |
音圧レベル |
82dB(1W/15feet) (95dB(新JIS換算)) |
許容入力 |
125W(連続プログラム) |
外形寸法 |
幅40×高さ26.5×奥行20インチ
(幅1020×高さ670×奥行510mm) |
重量 |
163lbs (82kg) |
<写真・右:1965年2月HiFi/StereoReview誌広告>
|
長年の夢だったJBL オリンパス S8Rが見つかりました。最初期型の白エッジウーハー・8Ω・極上美品です。 販売店
audio galleryabc の好意で¥82万円(税・運賃込み)で
、保証付きで購入出来ました。
入荷待ちです。夢って叶うものですね。……音出しをしたら、音質レポートをしますので、乞うご期待(2007/08/18)。
|
JBL OLYMPUS(オリンパス) S8R の音質(第1印象):
まちに待った、JBL Olympus
S8Rが、到着しました。家の中は倉庫状態!。Olympus(オリンパス)S8Rは、1960年に米国で発売されたので、50年間待っていたとも言えます。注文してからは、6日間待っただけですけど。 とりあえず、テレビの前に仮置きして、音出し。一言で言うと、"JBL"というより、"ジム・ラン"の音。こじんまりとしたJazz喫茶や、Jazz
Barの音です。("ジム・ラン"という言葉は、死語ですね。) 分解能や空間再現性は、現有システムより劣るものの、Jazz音楽再現性は右に出るものが無いと言い切れます。"ジム・ラン"を愛した世代には、たまらない音。 パッシブ・ラジエータが付いているので、低音がブーミーになることを心配しましたが、
心配無用で、物足りないぐらいの低音でした。
なお、LX5のアッテネータ設定は"MIN"(-10dB)、N7000設定は"2"の位置が、お好みの音でした。 これから、40年の垢を落とすべく、端子やケーブルの接点を磨いたり、低音が出るような設置を行っていきます。
低音不足は、壁に近づけてセッティングすることで解消できるでしょう。
分解能不足は、ネットワークLX5とN7000のコンデンサをAudiocap PPT Theta Foil Capacitorに変更することで行けそうです。
最終的に悩むのは、空間再現性を重要視したシステムにするか、オリジナルを尊重した、音楽再現性を重要視したシステムにするかです。両立は難しい!…低音スピーカ
ーを共有し、スイッチ切替も選択肢…(2007/08/24)
|
|
JBL OLYMPUS(オリンパス) S8R のオーバーホール:
製造後40年近く経過したスピーカーシステムなので、音の変化を聞きながら、オーバーホールを行いました。
|
スピーカーユニット間の接続ケーブルと端子の、クリーニング。
ケーブルは1000番の紙やすりで磨いたのですが、きれいにならないため、末端10mm程度を切り落とし、絶縁被覆をはがし、再接続しました。但し、今日は時間の関係で、デバイダ周りのケーブルと端子のクリーニングだけです。
作業前より、低音がしっかりと出るようになりました。N7000の設定は"4"の位置がベストポジションになりました。分解能も少し改善しました。(クリーニングによる効果か、長期間、音を出していなかった後の再エージングの効果が出たのかは、不明です。
…Cannonball AdderleyのDat Dereで、CornetとPianoが最高にSwing!
|
|
各スピーカー側の接続ケーブルの端末再処理と端子の、クリーニング。
各スピーカーを取り外すことから始まります。375は特に重たいし作業性が悪いので、十分注意してください。二人で作業をすることを、お勧めします。
|
|
375(中音スピーカー)のバック・キャビティの吸音スポンジ
を交換。
JBL文字付の赤い封印(Seal)(写真)を外します。細いドライバーでほじくり出しますが、うまく行うとJBLの文字を壊すことなく外れます。
案の定、吸音スポンジは腐っていて、指で擦ると簡単に取れてしまいます。新品に交換し、封印も元に戻します。
375を箱から取り出す時は、重いので充分注意してください。出来れば、二人で作業することをお薦めします。
封印は半田ごてで暖めると、きれいに再封印できますが、文字は消えてしまいます。40年近く経過しているのに封印がそのままということは、メンテナンスをしていないことになり、要注意です。
吸音スポンジは、この375に限らず、LE85、175DLHなどの中音ドライバーで使用されています。
|
オーバーホールの結果、じゃじゃ馬らしさが少し減って、付帯音も減少、音がすっきりしてきました。
作業中に気づいたのですが、片チャンネルだけを作業した後、モノーラル音源を再生すると、音が正確に中央に定位せず、少しずれます(例えば、高域が左にずれる等)。この差が作業による効果です。両チャンネルの作業が終わると、ピッタシ中央に定位します。モノーラル音源には、DVD-AUDIO
The Best Jazz Sound VIAJ-60026を使いました。
長くオリンパスを使っている方には、お勧めのオーバーホール(大掃除)です。 |
|
JBL OLYMPUS(オリンパス) S8R
オーバーホール後の印象:
長い間、JBLファンとして、JBLのスピーカー・ユニットを中心にして、システムを良いものにしてきました。
最終的に現有システムで、”高忠実度”、”空間再現性”という点で、満足できるシステムとなりました。
今回、バックロード・ホーンではない音を聞くために、このオリンパスを購入しました。だめなら、ウーハーボックスにするぐらいの気持ちでした。
しかし、実際に聞いてみると、さすがに、銘器と言われるだけの味があります。特に、その音楽表現力には、素晴らしいものがあります。
現代の、何もかもを再生する高分解能な優等生スピーカーが持ち合わせない、素晴らしい魅力を感じます。 |
|
JBL OLYMPUS(オリンパス) S8R のネットワーク改善:
JBL オリンパス S8Rの分解能改善のため、オリジナルから逸脱しますが、使われているデバイディング・ネットワーク(フィルター)のコンデンサー交換を行いました。
交換すると、オリジナルの音と変わるので、悩むところです。元に戻せるようにしておきます。
|
LX5ネットワーク:
まずは、回路図の入手から始めます。JBL
Professional Customer Serviceのサイトのここにありました。
H.P.F.(高域通過フィルター)部の、コンデンサー(C4)が音質に大きく影響します。このコンデンサーは、スピーカーに直列に入っているので、信号成分が、しかも大きな電流が
、流れます。
C4に使われている実際のコンデンサーの特性を測定しました。17.43uF、D
0.023 でした。損失から判断して、並みのコンデンサーです。容量は、図面だと16.5uFです。
ここで定番のAudioCap PPT Theta Foil
Capacitorに変更しますが、錫箔コンデンサーは大きいので、ケースに入らなくなります(本音は、あまりに高価格!)。そこで、4uF+0.47uFのAudioCap
と、12uFのSolenを並列接続します。4uFのAudioCap と、12uFのSolenの大きさが、ほとんど同じなのは愉快ですね。
さて、LX5のコイルとコンデンサーは、振動防止のため、パラフィン漬けになっています。根気良くパラフィンをほじくり出します。このパラフィンは、コンデンサー交換後、溶かして再パラフィン漬けに使います。
本来なら、C1、C2、C3も交換したいところですが、ケースには入りません。そこまでやるなら、コイルも空芯フォイル・コイルに交換したくなります
(オリジナルは鉄心入りコイル)。交換したい人は、ここを参照。
<ここで、いったん試聴。中域が元気になりすぎ、かまぼこ型の音質で、バランスのくずれたつまらない音になりました。これは元に戻すべきですね!>
|
|
N7000ネットワーク:
回路図は、上記のここにありました。LX5と同様、C2(1.5uF)を交換します。小容量なので、1uF+0.47uFのAudioCap PPTを使います。C2に使われている実際のコンデンサーの特性を測定しました。1.548uF、D
0.003 でした。損失から判断して、ポリエステル・フィルム・コンデンサーです。ちなみにAudioCap PPTは、ポリプロピレン・フィルムで、損失
Dは0.001以下です。
さて、N7000は、リベットで止められたケースに入っています。このリベットを4mmドリルで削り取ります。
ケースの中は、スポンジで隙間無く埋めつくされています。スポンジを取り出し、コンデンサを交換します。
リベットは、DIYショップで工具とともに販売されています。私は、鉄のタッピングねじで固定しました。なお、ステンレスねじを使うと、アルミと電蝕を起こし
二度と取れなくなります。注意してください。
GAIN
CONTROL用のボリュームが接触不良になりました。VIOLET製のボリュームの場合、裏蓋をプライヤーで掴み、引っ張ると簡単に取れます。CRC
5-56を付けて、何度も繰り返し回すと接触不良が直ります。(ALPS製のボリュームの場合、空気穴からCRC 5-56を吹きつけます。)
|
|
|
JBL OLYMPUS(オリンパス) S8R の設置作業:
コンデンサー交換作業を完了しエージング中です(2007/08/31)。
やっと、正規の場所に設置完了。旧バックロードホーンも重く大きいため、片チャンネルに1日、両方で2日も掛かりました。設置後の全体写真は、ここ。
コンクリートブロックの上に2by4材をあてがい、OLYMPUSを乗せています。
そのブロックの下にフェルトを敷いています。フェルトの下は絨毯で、その下はすぐ軽量コンクリートの床になります。これで、スピーカーの振動は床に伝わりません。軽量コンクリートのおかげです。
現在、アッテネータのレベル調整をしていますが、LX5のアッテネータが2dBステップのため、うまく合いません。LOWポジション(-10dB)とMEDポジション(-8dB)間
のどちらにするか迷っています。やはり、1dBステップが欲しいところです。
さらに問題が!。100インチスクリーンを下ろすと、スコーカ(中音スピーカ)が、スクリーンの影になってしまいます。これでは、音質はもちろん、精神衛生的にも問題。ほとんどの映画は、ワイドスクリーンのため、スクリーンをすべて下ろさず、途中で止めることで、とりあえずの問題は回避できましたが、いずれは高価なサウンドスクリーンの導入か?。
その後、0.5dBステップの抵抗型簡易アッテネータを作成し併用しました。16Ω系なので1Ω/0.5dBの抵抗値です。現設定は、LX5のMEDポジションに-1dBの簡易アッテネータです。
|
|
JBL OLYMPUS(オリンパス) S8R の音質:
前にも書いたように、さすがに、銘器と言われるだけの味があります。特に、その音楽表現力には、素晴らしいものがあります。
最高ですね。このスピーカーが開発された60年代は、オーディオの基本的なテクノロジーは完成されていました。
でも、以来50年が経過し、その間の日進月歩の技術の進歩があり、現代の機器に及ばないところもあります。
長年にわたり磨き上げてきた現代のシステム(LE-15A+2447H+2405+UT-405)には、その空間再現性に魅力があります。
どちらを、”より好むか”についても決められません。個性の違いがあるだけです。
音質には無関係ですが、Olympus S8Rはスピーカーグリルが、組木格子(七宝組子)で出来ています。
現在では得がたい、熟練工によるハンドクラフトの深い味わいが滲み出ていて、これが高級感をもたらすと同時に、所有する満足感を与えます。
最終的には、スペースの関係で、バックロードホーンを廃棄し、さらに、Olympusの設計者に敬意を表し、LE-15Aを共通のウーファーとして使い、両方のスピーカーをスイッチ切替で聞けるようにしました。
音質的には好ましくないのでしょうが!
音楽、特に60年代、70年代のJazzの鑑賞には純正Olympusを使い、映画には2447H+2405+UT-405を使うことにしました。
参考に、BEHRINGER
DSP8024 ULTRA CURVE PRO EQUALIZERによる1/3
Octave分析結果を示します(Edge交換前)。
その他のJBLスピーカの周波数特性はここ。
|
| スピーカ・レベル・ダイアグラム:
|
Speaker |
Band |
Model |
|
Sp.
Phase |
Filter |
Speaker
Sensitivity |
OLYMPUS
Speaker |
LOW |
LE-15A |
8Ω |
Rev. |
500Hz LP |
94dB |
MID |
375 |
16Ω |
Rev. |
500Hz HP/
7kHz LP |
118dB |
HIGH |
075 |
8Ω |
Rev. |
7kHz HP |
110dB |
|
ユニット・シリアル・ナンバー:
|
Left-Channel |
Right-Channel |
LE15A |
18483 |
18264 |
375 |
11993 |
13970 |
075 |
68945 |
68925 |
PR-15 |
15487 |
15479 |
|
|
スピーカーボックスのメンテナンス:
WATCO ワトコワックスを使って、ビンテージのスピーカーボックス(JBL
Olympus)にワックスがけのメンテナンスをしました。素人でニスを上塗りしてしまう人がいますが、大間違いです! (2009/02/22)。
JBLのボックスはオイル仕上げをしているので、決してニスなどを塗らないこと。
ワックスは、JBLオリジナルの色を変えないように、ナチュラル白(W-15)を使用しました。1リットル缶が\2,730でした。
固形ワックスは作業、特に拭き取り、が非常に面倒なのですが、ワトコワックスは液体のためか作業が非常に楽でした。案ずるより生むが易し。実際には、雑巾で水ぶきをする感覚で、拭き取りや磨き込みをしなくても綺麗に仕上がりました。テカリなど無くしっとりとした上品な仕上がりになりました。
良くある使用前・使用後の写真のような劇的な変化はありません。(車のワックス掛けと同じです。)
但し、匂いが悪くはないのですが強めなので、窓を開け放って作業することをお薦めします。つまり、冬の作業は適しないということ。
嬉しいことに、いつの間にか、木製格子のそりがほとんど無くなってました。ワックスのお陰でしょうか?それとも、設置環境が良いからでしょうか?
|
|
ウーファーLE−15Aのエッジ硬化・交換:
このOlympusのウーファーLE−15Aのエッジは白色ゴム製です。ウレタン製エッジの寿命約20年に比べて、長寿命ですが、やはり硬化してきました
(2009/03/12)。
最近、スピーカーの音質が変化してきて、中高音のアッテネータを1dBほど絞り、バランスをとって来ました。しかし、レベルはほとんど変わることが無いので、おかしいと思いエッジをチェックしたところ、”カチンカチン”になっていました。
こんなに硬くなるとは、にわかには信じられませんでした。これでは、低音のレベルが下がるのも当たり前!。ここ半年ぐらいの間に徐々に劣化してきたので、分かりませんでした。
(耳が悪くなったのかと思いました。)
さて、本来なら、エッジとともにコーン紙も交換するのが良いのですが、古いためにコーンの入手が出来ません。そこで、エッジだけを交換する事にしました。エッジもウレタンエッジか、クロス(布)エッジしか入手できません。当然、ウレタンエッジを選択しました。
後期型LE-15Aはウレタンエッジ使用。 PR-15は布(クロス)エッジですが、まったく問題無しです。布エッジは長寿命ですね。 最近では、Yahoo!オークションでもエッジを入手できますが高いので、以前に購入経験のある、米国のSimply
Speakerに発注しました。Kit(エッジ2枚、接着剤)で$39.95+運賃$15.00でした。注文してから到着まで、10日間でした。
早速、交換。作業時間は3〜4時間ぐらいでしょうか?。接着剤が乾くのを待ちながらの作業なので、実作業時間は2時間ぐらいでしょうか。加工精度が良いので、アライメントも調整が不要のほどです。 乾いたような低音から、見事、重低音が甦りました。1dBほど絞っていたアッテネータ設定も、元に戻しました。 いつもの事ですが、低音部を良くすると、聴感上は高音部が良くなります。逆も言えて、高音部を良くすると低音部が良く聞こえます。 白ゴムのエッジだからと安心していたのですが、油断大敵!!。
|
[トップページ]《←当Webの表玄関です》
[ 親ページへ ] [ AV音質レポート1(入力機器) ] [ AV音質レポート2(アンプ) ] [ AV音質レポートその3(スピーカ) ] [ 技術資料 ] [ 高音質・高画質について ] [ AVシステム・履歴 ] [ JBL OLYMPUS (オリンパス) ] [ アナログ・ディスク・プレーヤの紹介 ] [ オープンリール・テープレコーダの紹介 ] [ 現役を離れたAV機器 ]
|