山村暮鳥
「雲」


 
 ある時


 
その声でしみじみ
こほろぎ こほろぎ
螽斯、螽斯
 
わたしは読んでもらひたいんだ
 
おまへ達もねむれないのか
 
わたしは
 
わたしは
           び に もきやう
あの好きな毘尾母経がよ