山村暮鳥
「雲」


 
 いつとしもなく


 
いつとしもなく
 
めつきりと
 
うれしいこともなくなり
 
かなしいこともなくなつた
 
それにしても野菊よ
 
真実に生きようとすることは
 
かうも寂しいものだらう