八木重吉
「秋の瞳」

 
   秋


 
 秋が くると いふのか
 
 なにものとも しれぬけれど
 
 すこしづつ そして わづかにいろづいてゆく、
 
 わたしのこころが
 
 それよりも もつとひろいもののなかへくづれて ゆくのか



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