八木重吉
詩稿「赤つちの土手」

 
   ○


 
 つかまへどころもなく
 
 かなしげなうれしさ、
 
 わたしはいま
 
 高原を ひたすらに
 
 あかんぼの乳母ぐるまを押してゆく



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