八木重吉
詩稿「赤つちの土手」

 
   悲しみ


 
 かなしみは
 
 ひとつの肉たいをもっている、
 
 もしも  
 かなしみがきえるものなら  
 この原っぱににころんでゐたら  
 肉たいのままできえてゆくだらう  
 ここはすきだ



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