☆異性獲得競争で有利になりやすいニッチの設定(2004 Oct.)(2005.Apr.修正)


  もしも特定のステディな対象異性がまだ存在せず、恋愛や交際の対象異性が
 限定されない状況ならば、単純に異性が多くて同性が少ない環境でアプローチを
 試みたほうが有利に事を運べるかもしれない。例えば男性が少なく女性ばかりの
 環境では、女性よりも男性のほうが異性のえり好みがしやすく、女性のほうが
 相対的に異性獲得の為の競争率が高くなる(獲得しようという気になるかどうかは
 別問題だが)。自分と同性の人が少ない環境にいる人は、好ましいと思える異性に
 出会う確率は単純に高くなるし、対象異性を巡るライバルに遭遇する確率も低くなる
 最も極端な例を挙げると、男は自分一人で他は女性百人の宇宙船に乗っている
 場合、女性を選ぶ権利は男性側だけにしかなく、競争相手は皆無である。※1
 現実生活ではこのような男女比はあり得ないものの、男女比が大きい文化的ニッチ
 ならば実際そこここに存在する。もしもそういった男女比の偏りが自分の性にとって
 有利な状況の場合、単純な数の問題から対異性コミュニケーションにおいて有利な
 展開が見込まれる。例えば、男性が特に好むオタク趣味のオフ会のや(アミューズ
 メント施設でない古典的な)ゲームセンターなどにおいては、女性は男性に比較して
 極端に少ないため、女性側は対異性コミュニケーションにおいて非情に
 (誤字じゃないよ)有利である。実際、このような極端な状況では、女王様のように
 振る舞う女性と、それにへつらう大量の男性を観察することが出来る。※2

  また、そういった極端な性別比の環境に放り込まれた場合、あなたは恋愛する
 orしないに関わらず異性とのコミュニケーションを否応なく強いられるため、対異性
 コミュニケーションスキルの底上げが期待される。仮に今すぐ恋愛や交際が出来なく
 ても、そのような環境で培った異性とのコミュニケーションは将来の恋愛や交際に
 際しての財産となるだろう。異性がとりがちな仕草や考え方の形式などを理解したり
 吸収する事を通して、より多面的なビジョンを獲得できるかもしれない。

  こうして考えてみると、異性とのコミュニケーションスキルを底上げするという意味でも、
 対象異性を発見しアプローチするという意味でも、異性が多くて同性が少ない環境は
 非常に有利といえる。また、その逆の環境は非常に不利という事も言える。もしあなた
 が男だった場合、大学工学部の内部で交際相手を見つけるという試みは――まあ、
 あまり効率的とは言えない。何らかの方法で、もっと女性がいる環境で恋のお相手を
 捜したほうが色んな意味で見込みが高いだろう。逆に女性の場合、大学工学部の
 内部で交際相手を捜すという作業は、(大学工学部にどんな男が生息しているか、
 という問題を抜きにするならば)非情に有利な展開が期待できる。

  このように、男女比が少数の性が相対的に有利になるのは明白なので、恋愛や
 男女交際においてより有利な性比の文化的ニッチを選択して、そこで交際相手を探す
 ことも一つの技術と呼び得るだろうし、実際に恋愛の可否や経験の蓄積に影響する。

  いつものことだが、最後に断っておこう。いくら性比が滅茶苦茶有利な文化的ニッチを
 戦場に設定できたからといって、あなたの対異性コミュニケーションスキルが並はずれて
 低い場合はこの限りではない。交際や恋愛がどうのという前に、まず最低限のコミュニ
 ケーションスキルを身につける必要に迫られるのは目に見えている。ひどい場合には、
 恋愛や交際といったレベル以前に人間扱いして貰えない可能性すらある。さらに、
 相対的に沢山の異性がいるからといっても漫然としていては、身に付くものも身に
 付かないし、(特に男性の場合)異性がすり寄ってくるわけではない。どんなに良い
 環境にいても、自ら求めなければ恋愛も男女交際も始まらないし、スキルも蓄積され
 ないことは忘れてはならない。


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 【※1皆無である。】

  よーく考えると、実はこの状況はかなり恐ろしいものなのかもしれない。
 完全に男性が一人で残りは女性という状況が起こった場合、一体何が
 起こるのだろう?あくまで男女比の極端な例として挙げてみたが、これを
 まともにやってしまったら実はとんでもない事が起こるような気もする。
 エロゲーとかにはありそうなお話ですけどね、これ。

  もしもその男性が十分に間抜けでずぼらで優柔不断で馬鹿だった場合、
 恐ろしく悲惨な末路が待っているような予感がする…。




 【※2大量の男性を観察することができる。】

  ただし、この“オタクの集まりにおける女王様状態”は、男性側と女性側のコミュニ
 ケーションスキルの強弱の格差や恋愛経験の格差も絡んでくるため、必ずしも男女比
 だけが全ての原因というわけではない事に注目して欲しい。なかには男女両方の
 コミュニケーションスキルに問題があるにも関わらずきっちり形成された女王蜂&
 雄蜂集団がみられるジャンルも存在する(例えばある種の格闘ゲームのファン集団
 には、そういった集団が多くみられる。)が、男女間の対異性コミュニケーションスキル
 の落差が際だっている事が大きな要因となって、一人の強力な女性が大量の奴隷男
 を従えている場合もある。

  もしこのような状況をより詳しく実地で観察したい人は、オフ会への出席が簡便かも
 しれない。特に男女比がバラけやすそうなジャンルがお薦めだ。オフ会という性質上、
 男性多数、女性少数のオフ会が多い。そしてそこではしばしば、男性と女性の間の
 立場がとても興味深い状況を呈していることが多い。中に“姫”とか呼ばれている女性
 が1人いればいい感じだ。その女性と、それに群がる男性達の人間力学をよくよく
 観察してみて欲しい。