・対象異性に対して直接働きかける恋愛技術群
ここから先の各テキストhtmlでは、私達が対象異性に対してアプローチするための
直接的な各技術について記述を試みる。
当然だが、対象の異性に対してコミュニケーションを働きかけなければ、恋愛だの
交際だのといったところで一歩も前には進まない。対象の異性(と、その異性が所属
している集団やコミュニティ)に対してアプローチを試みなければ交際なんて始まりよう
が無いわけで、対象異性に働きかける為のコミュニケーションに関連した諸技術は、
恋愛を行ううえで極めて重要と考える。
☆会話技能、言葉の使い方(2004 Oct.)
恋愛や交際のコミュニケーションの過半がバーバルなコミュニケーションに
よって占められている、と勘違いしている人が未だに存在するのは驚きだが、
そうは言ってもコミュニケーションに占める言語的要素を無視することは
できない。言葉や文章がどこまで本当の気持ちを対象から聞き出す手段と
なり得るのか、逆にどこまで伝えたい情報だけを対象に伝える手段として
機能するのかは常に微妙だが、言語から伝わる情報はとても無視できないし、
話をよく聞かないと対象異性にあまりいい顔をされないのだけは確かである。
「愛してる」「ずっと一緒だよ」などという煌びやかなタームやセンテンスは、
単純だがムードの操作において儀礼的な効果をあげ得る(勿論、非言語的な
要素が伴っていなければ効果は期しがたいが)。どこまで表現が詩的かは
ともかくとして、いわゆる愛だの永遠だの夢だのといった、恋愛にまつわる
幻想や夢想に関連した言葉は、むやみやたら乱発したりしない限りは、
コミュニケーションにおいて情緒に作用する一定の役割を担い得る。
この手の言葉の使い方や単語の選び方・用いるべき場面などについては
“詳しそうなサイト”をごらんになるなり、雑誌やドラマで習得するなりすれば
簡単にゲットできる(使いこなせるかは別ですよ)ので、これらについて私が
とやかく語る必要はないだろう。これら言語の装飾品は、特に言葉の装飾品に
弱い男性や女性に対しては十分な効果を発揮しえる。勿論、言葉の装飾品に
極端に弱い男性や女性というのは、まあ、その...。
それよりも実際には重要な効果を与え得るのが、「普段の会話に用いられる
語彙」「日常用いている表現法」「対象異性に対する言葉遣い」などと考える。
これらは上記のようなピカピカした言葉の装飾品よりも素っ気ないが、男女間
で実際に交わす情報量において圧倒的多数を占める。特に、交際が長期化
すればするほどにこの傾向は強くなる※1。 何気ない日常の会話で登場する
一連の語彙やセンテンスは、お互いの嗜好や志向、趣味の偏倚、育ち、知的
水準を知るうえで重要な手がかりとなる。そして、それなりの恋愛技術を持った
男性や女性は、これらの言語的な手がかりから対象に関する情報を出来る
だけ得ようすることができる。一方で、情報統制のとれた男性や女性は、
対象に対してはなるたけ自分にとって有利な印象を持ってもらうように、使う
べき語彙や表現法を制御したり、“地が出ないように”マスクする事も出来る。
→嘘に関してのテキストも参照
なお、恋愛においては論理的討論能力やディベート技術は、それ単体では
滅多に有効に働かない。たいていの場合、女性の側が嫌になってしまうし、
そんな女性の反応を見た男性の側も嫌になってしまう。仕事に際しては
そういう論理的な討論が可能な女性もいるはいるが、恋愛や男女交際で
それを望む女性というのは希有である。
逆に、女性の側が女性特有の、「言語内容は二の次、同調を確認すること
自体が重要なコミュニケーション」を男性に対して試みた場合も、なかなか
良い結果は得られにくいと思われる。勿論、恋愛上手な(というか女性との
会話に長けた)男性がその気の時には、いかにも上手な相槌をうってくれる
だろうが、少なくともその男性が喜んだり楽しんだりしている可能性は極めて
低い。むしろうんざりしていることさえ考えられる。
同姓との会話では有効な幾つかの言語的コミュニケーションも、異性が
相手の場合に十分機能しない場合があることには留意しなければならない。
性別の違いによってや目的によって有効な言語コミュニケーションの内容や
形式が微妙に異なる点には、留意する必要があるだろう。
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