(2004.11/7に生産されたテキストです。現在、インデックスをもうけて分類した
ものに改変中です。こちらです→
・対象異性に対して直接働きかける恋愛技術群
当然だが、対象の異性に対してコミュニケーションを働きかけなければ、恋愛
だの交際だのといったところで一歩も前には進まない。対象の異性(と、その
異性が所属している集団やコミュニティ)に対してアプローチを試みなければ
交際なんて始まりようが無いわけで、対象異性に働きかける為のコミュニ
ケーションに関連した諸技術は、恋愛を行ううえで極めて重要と考える。
☆会話技能、言葉の使い方
恋愛や交際のコミュニケーションの過半がバーバルなコミュニケーションに
よって占められている、と勘違いしている人が未だに存在するのは驚きだが、
そうは言ってもコミュニケーションの言語的要素を無視することはできない。
言葉や文章がどこまで本当の気持ちを対象から聞き出す手段となり得るのか、
逆にどこまで伝えたい情報だけを対象に伝える手段として機能するのかは
微妙だが、言語から伝わる情報はとても無視できないし、話をよく聞かないと
対象異性にあまりいい顔をされないのだけは確かである。
「愛してる」「ずっと一緒だよ」などという煌びやかなタームやセンテンスは、
単純だがムードの操作において儀礼的な効果をあげ得る(勿論、非言語的な
要素が伴っていなければ効果は期しがたいが)。どこまで表現が詩的かは
ともかくとして、いわゆる愛だの永遠だの夢だのを語る言葉は、むやみやたら
乱発したりしない限りは、コミュニケーションにおいて一定の役には立つ。
この手の言葉の使い方や単語の選び方、用いるべき場面などについては
“詳しそうなサイト”をごらんになるなり、雑誌やドラマで習得するなりすれば
簡単にゲットできる(使いこなせるかは別ですよ)ので、これらについて私が
とやかく語る必要はないだろう。これら言語の装飾品は、装飾品に弱い男性や
女性に対しては十分な効果を発揮しえる。勿論、言葉の装飾品に極端に弱い
男性や女性というのは、まあ、その...。
それよりも意外に重要なのが、「普段の会話に用いられる語彙」「日常用いて
いる表現法」「対象異性に対する言葉遣い」ではないだろうか。これらは上記の
ピカピカした言葉の装飾品よりも素っ気ないが、男女間で交わす情報量において
圧倒的多数を占める。特に、交際が長期化すればするほどである。 何気ない
普段の会話は、お互いの嗜好や志向、趣味の偏倚、育ち、知的水準を知るうえ
で重要な手がかりとなる。そして、それなりの技術を持った男性や女性は、
これらの手がかりから対象に関する情報を出来るだけ得ようする一方で、
対象に対してはなるたけ自分にとって有利な印象を持ってもらうように
使うべき語彙や表現法を制御している。
なお、恋愛においては論理的討論能力やディベート技術は、それ単体では
滅多に有効に働かない。たいていの場合、女性の側が嫌になってしまうし、
そんな女性の反応を見た男性の側も嫌になってしまう。逆に、女性の側が
女性特有の、「言語内容は二の次、同調を確認する為の会話」を男性に
試みた場合も良い結果は得られにくいと思われる。同姓との会話では有効な
幾つかの言語的コミュニケーションは、異性が相手の場合に十分機能しない
場合があることには留意しなければならない。
☆会話技能、表情、目、声音
恋愛や男女の交際は、情緒的な色彩に色濃く支配されている。特に、それが
恋愛と表現される場合には、情緒的な側面を抜きにしては語れない。
そして、気持ちだの情緒だのといったものは、目の運動や声音、表情などに
相当反映される。嫌だとどれだけ言語的に伝達しても、非言語のレベルで
Yesというシグナルを発散しまくっていれば、相当ぼんくらで無い限りはYesという
メッセージを見抜いてしまう。逆に、「愛してる」なんて言ってみたところで、それ
相応の表情や声音や視線が伴わなければ、(相手がよほど鈍感でない限り)全く
といっていいほど通じない。情緒的擬態はかなりハイレベルな恋愛スキルの
持ち主で無い限りは使いこなせないこともあって、一般には、視線・声音・表情・
身振り・沈黙・位置関係などといったノンバーバルな情報は、相手の心境を類推
するうえで言葉以上に重要な手がかりとして期待できる。また、こちらの心境を
伝達するうえでも言葉以上に強力なパンチ力が期待できる。
逆に言えば、これらの情報の送受信が難しい男性や女性は、恋愛において
対象異性とのコミュニケーションを言語的なものに多く依存せざるをえない。
こうなると、対象異性が送ってくるノンバーバルなメッセージを無視したり
誤解してしまうかもしれないし、いつになっても望ましい非言語的なメッセージが
あなたから送信されて来ないことに、対象異性はイラつくかもしれない。
また、言語とは正反対の情報が非言語的に主張されている場合などは、
表面的な言語メッセージを鵜呑みにしてしまうと悲惨な結果を招くことになる。
少なくとも恋愛や男女交際に限ると、言語的な情報よりは非言語的な情報の
ほうが対象の本音がにじみでやすい傾向にあると思われる。表情などを操作し
ごまかそうとしてくるようなやっかいな手合いが相手でない限りは。
このように重要と思われる非言語的な情報の発信と受信だが、どうやって
これをマスターすればよいのだろうか。簡便な方法ははっきりとは判らない。
或いは非言語的情報が比較的無視できるような交際形式を選択するというのも
アリかもしれないが(後述)、そんな形式を選べる状況はそう多くは無い。
ただ一つだけいえることは、どんな道具も道具として積極的に用いなければ
習熟することが出来ない、という事だ。声音も、顔の筋肉も、意識的に操るのと
無意識でただ発するのでは、自分自身にフィードバックされる反省や学習の
効果が全く異なるだろう。笑顔や声音などのexpressionは、まじめに意識して
練習すれば相当異なったものにすることができる。瞳孔の開閉すら、トレーニング
次第ではある程度まで意識的に行うことが可能だ(この場合は、自律神経を
介した操作となるので、興奮などの信号を脳に叩き込む必要があるので色々操作
しなければならず、精神的消耗が激しいが)。また逆に、対象の表情や声音など
に情報が潜んでいると考えて対象異性とコミュニケーションを行うのと、
バーバルなレベルだけを意識して情報を集めるのでは、得られる情報の
質と量にも大きな差が生まれてしまう。そして、その事はその恋愛や交際の
帰趨にも大きな影響を与えることだろう。
殊に、俯いたり照れたりして相手の顔や姿を見ないのは、致命的な情報的
損失といえる。対象異性に関する情報をキャッチすることが出来なくなって
しまうし(まあ、照れてますっていう情報だけは相手に送信出来る。勿論、
相手が照れていないような場合は、そんな姿を冷静かつ一方的に観察されて
しまうのだが)、非言語的な情報を異性から獲得する技術に習熟するせっかくの
機会も失ってしまう。お薦めはできない。
なお、恋愛上手な男女、ことに多くの女性は自分の感情や非言語メッセージを
一定レベルまで自覚的に操作することが出来る。こういう人は、例えば
泣くことが最も適応的で得な状況には、それはもう上手に泣くことが出来て
しまう。あまりに非言語的なコミュニケーションに長けた異性を相手にする場合、
どれだけ対象の非言語的情報を信じていいのかわからなくなることがある。
勿論、言語的情報も信じていいのかもわからず、対象異性が何らかの搾取や
不正を図っていたとしても全く気づかない可能性があり、厄介である。
もちろんここで信頼してあげるのも一つの選択だが、その場合は当然裏切ら
れても悔やまない・恨まないだけの覚悟が必要だ。しかも、せっかく覚悟をした
ところで、本当にワルい相手に搾取されたうえで恋愛が終わった場合、異性に
対する重大な不信感を残すかもしれない。
逆に言えば、対象異性に自分の望んだ情報だけを送り、相手からはあらゆる
情報を得る事が出来る状況は、本当に有利で、そして恐ろしい。美徳とか慈悲
とか節制とかそういうものを抜きでこれが出来てしまうと…自分が好きになった
異性を片っ端から滅茶苦茶にしては分かれるという繰り返しに陥ってしまう、
かもしれない。尤も、冷酷無情な搾取こそを男女交際の至上命題としている
人や、十分に自己中心的な精神の組み方をしている人には問題のないこと
だろけれど。
まあ、ここら辺は私の思い過ごしかもしれません。
☆身だしなみ、身なり
当サイトの古いコンテンツ(オタク関連)では、身だしなみやファッションを
コミュニケーションスキルの補助的方法としてオタクさんに奨めているが、
恋愛に際しては一層身だしなみや身なり・ファッションなどが影響を与えると
考えている。男性であれ女性であれ、不潔で臭い対象に対してよりは、もっと
清潔でいい匂いの対象を交際の相手として選択したくなるのは当然だし、
どうせならきちんとした服装で、姿勢が良く、服装がナンセンスでない異性を
選びたくなるのが人情だろう。もちろん、身なりだけで全てが決まるわけでは
ないし、全てにおいて完璧な異性は滅多にいない。だが、ルックス以外が
ほぼ同条件の異性が二人いたとき、あなたはおそらくルックスを考慮する筈だ
(注:ルックスという単語は本来、身だしなみだけではなく表情や振る舞いなど
も含めた総合的な『見た目』だろうから、身だしなみや身なりだけでなく
非言語コミュニケーションスキルも含んだものと考えるべきなのだろう)。
一般に、男性のほうが女性よりもルックスを気にするといわれているが、近年では
女性も男性のルックスをかなりの程度まで気にしているようだ。
少なくとも、身だしなみや身なりが極端に周囲同性に劣っている場合、恋愛を
遂行するうえでディスアドバンテージとなるとまでは言い切れるだろう。
恋愛および男女交際には、良くも悪くも異性を獲得する為の同性間の競争的
な要素も存在するため、対象異性が目にすることのある周囲同性に比べて
極端に劣った身だしなみでは、苦戦は免れない(勿論、見た目以外の面でも
同性間の競争的要素は存在する)。ゆえに、あなたが見てくれ以外の面で
よほど優れたものをexpressできない限りは、他の異性に彼女/彼の心は
向きやすくなることだろう。「身だしなみも出来ない人」「周りの視線を気に
しない奴」という情報を常時体から発散しているようでは、対象異性に好印象を
与える確率が低下すると考えてよかろう。
逆に、対象異性を観察する視点からすれば、身だしなみや身なりは情報の宝庫
と捉えることも出来る。その人の生活のだらしなさや文化水準、価値観、好きな
もの、金遣い、育ちなどを知るうえで、いつも身に着けている服装や身だしなみは
参考になる。仮に、それが演出したものだという事を差し引いても、である
――特にだらしなさなどの減点対象は、かなり重要な情報となる。
さらに、何らかのファッションの形跡が対象異性に見出せる場合、他の異性の
ファッションとの比較や自分のファッションとの比較を通じて有利な情報を
獲得出来るかもしれない。『こんな私を演出したいんです』という情報の獲得を
通して、対象異性の願望や価値観を類推するという方法は捨てがたい。
そしてそんな願望や価値観と実際の本人を比較するという方法も捨てがたい。
ファッションが意識的に放たれる視覚的バイアスとしての側面を持つ限り、
ファッションは対象から放たれる有意味なメッセージとして捉える事が可能
だろうし、可能なだけでなく有効だと私は考えている。
服飾や身だしなみという技術は、このように無視できない程度の影響を
恋愛や男女交際のコミュニケーションに与えると考えられる。衣服や身だし
なみは、生理的機能がどうといったレベルだけでなく、それ自体がコミュニ
ケーションのツールであり、情報媒体であることを考慮すれば、身だしなみや
身なりを整えないことがディスアドバンテージを生み出すのも当然と理解
される。この領域は時間やお金や手間さえかければ幾らでも整えることが
できるため、恋愛技術の中では比較的整備しやすいスキルだと考えられる。
あってもあまり目立たないスキルだが、無いと滅茶苦茶損をしやすいので
最低限の整備は必要だろう、コミュニケーションで損をしたくないのなら。
☆性的行動の、コミュニケーション的側面
世の中には、ただ性的快感を味わうために性行為を行う男女が存在する
一方で、性行為を通して相手から様々の情緒的情報を入手する(或いは
メッセージを発する)男女も存在する。それなりに忙しい状況なので色々と
制約はつくが、いやだからこそ、性的接触は隠し事が比較的難しい情緒的
情報/行動であり、言語的コミュニケーションや高度な演技的表情による
嘘の介在を許しにくい状況と考えられる。ゆえに、この濃密な一連の行動の
一つ一つは、対象異性の心境を把握したり対象異性が隠している性質を
類推するための、最も極端な方法としても機能し得る。
同調的か、一方的か、自己中心的か、弱気か、等等の様々な性質が閨房では
明らかにされる。もちろん、このような視点を持ちえなければ性的快感以外には
何も得られないわけだが。
また、性的快感を共有するということがもし出来た場合、それ自体もコミュニ
ケーション的であり、様々な効果をもたらす点も見逃せない。もちろん、性的快感
を共有しない・できない形での性的行動は、対象異性との関係にあまり良くない
影響を投げかけるだろう。ましてや、どちらかの側(主として女性)が性的快感を
『売りに出す』ような場合、双方にとって肯定的なコンテキストを形成するとは
考えにくい。
こういう事を考慮すると、パートナーと快感を共有するノウハウや、性行為に
際して対象の様子を把握するノウハウ・自分の状態を伝えるノウハウも、
恋愛技術の一端として考えていいのかもしれない。ちなみに、世間一般で云々
されているところの「性的テクニック」とやらが、「パートナーとの快の共有」に
どれだけ寄与し、相互のコミュニケーションを促進するのかは私には分からない。
少なくとも、非言語コミュニケーションと表現できる一連の行動の総体――声音、
表情、動き、間合いそのほか色々――のほうが、小手先のテクニックとやらより
コミュニケーションの文脈に色濃く影響するであろう事は、確信している。
☆現代型情報デバイスの使用技能
かつては手紙や電信だけが恋愛に供することのできる情報媒体だったが、
現在では携帯電話、インターネットといった多機能で便利な情報媒体が存在
しており、恋愛や男女交際のデバイスとして活躍している。これらの媒体を
用いたコミュニケーションにおいては、通常の会話とは異なった条件下でコミュニ
ケーションを行うこととなるので、面と向かって対象異性と話すのとは異なった
アプローチが有効になり得る。例えばmailを用いたコミュニケーションでは、
文章のほかに絵文字や静止画像、或いは非常に狭い動画などが主として
用いられることになり、声音の問題は忖度されなくなる。逆に電話をしている
ときは、バーバルな内容と声音だけが情報源となり、視覚的情報は遮断される。
このため、これらの情報デバイスを用いたコミュニケーションは、使いようや
得手不得手によって、損にも得にもなり得るだろう。例えば、目を使った
コミュニケーションが飛びぬけて得意な人は電話は苦手だろうし、逆に文章
技能や絵などの使い方にアイデアのある人は、メールやネット上のチャットなどの
長所を大いに利用できるかもしれない。
これらの、限定された条件下における対象異性とのコミュニケーションは、
その情報デバイスが持つ性質によって『ルールに縛りのあるコミュニケーション』
となるため、自分にとって最も有利なルールとなる情報デバイスでコミュニ
ケーションを展開すれば、対象異性とのコミュニケーションがやりやすくなる
可能性がある。例えば声音だの目の動きや身振りだのは、mailやチャット上には
現れないため、これらのスキルが苦手な人にとってmailやチャットは有利な
『戦場』といえるだろう。逆に、声音や目や身振りでコミュニケーションをとるのが
得意な人の場合、mailやチャットを用いたコミュニケーションは自分の持ち味を
出せず、あまり得意ではないバーバルなスキルなどに頼らざるを得なくなる。
携帯電話やインターネットなどを媒介としたコミュニケーションは、このような
特徴を持っているため、自分の苦手な媒体を避けるか、苦手な媒体を得意に
なることが望ましいと考えられる。少なくとも、自分が最も苦手な情報媒体
だけで対象とコミュニケーションを行うことは避けたい。対象異性の擬態は
見抜きにくくなるし、こちらの伝えたいことも上手に伝えられなくなる。
普段よりも苦戦しやすいといえるだろう。
☆『戦場』の設定
一つ上の項目とも関連するが、自分の長所を補強し短所を補える状況で
コミュニケーションをとったほうが、異性との交流にかぎらずコミュニケーション
全般は成功しやすいだろう。ここで重要になってくるのが、対象異性とのコミュニ
ケーションを試みる『戦場』をどのように設定するのか、である。
極めて重要なコミュニケーションシーンにおいて、自分の苦手な場所・時間・
方法を選ぶのはあまり利口なことではなく、最も理想的な状況下でやりとりを
行ったほうが良いに決まっている。さらに、対象異性とのコミュニケーションの
目的や、対象異性とのコミュニケーションの進行の度合いによっても、選ぶべき
場所・時間・方法は変わってくる。例えば、対象異性が特別に電話を嫌うような
場合には、そのような情報媒体を介した戦場を設定するのは問題だろう。
逆に、対象異性のほうからコミュニケーションの場や媒体を指定される
場合もあるが、この場合、その指定された内容がどういう意味を持つものかを
考えることで、何らかのヒントが得られるかもしれない。例えば対象異性が
こちらに対して持っている信頼感や警戒感、対象異性が得意とする場面や
好みとする状況、などを理解するうえで、指定してきた内容を吟味するのは
意味があると思われる。もちろん、こちらが指定してきた内容を、十分に
聡い対象異性はアナライズすることだろう。もしもそのような対象異性が
相手ならば、コミュニケーションの場や媒体を指定する事自体が一つの
メッセージとなり得るので、有効かつ慎重に用いなければならないだろう。
☆競争相手が少ないニッチの設定
対象異性が特に絞られない状況であれば、単純に異性が多くて同性が
少ない環境でアプローチを試みたほうが有利に事を運べるかもしれない。
例えば男性が少なく女性ばかりの環境では、女性よりも男性のほうが異性の
えり好みがしやすく、女性のほうが競争率が高い。好ましいと思える異性に
出会う確率も高くなるし、対象異性を巡っての競争相手に敗れる確率も
低くなる。極論を言えば、男は自分一人で他は全員女性の宇宙船に乗って
いる場合、女性を選ぶ権利は自分だけにしかなく、競争相手は皆無である。
現実生活ではこのような男女比はあり得ないが、しかし、かなり男女の偏りが
大きな文化的ニッチはそこここに存在し、そういった状況下では、単純な
数の問題から対異性コミュニケーションにおいて有利な展開が見込まれる。
ついでに、異性とのコミュニケーションを否応なく強いられるため、対異性
コミュニケーションスキルの底上げが期待される。仮に今すぐ恋愛や交際が
出来なくても、そのような環境で培った異性とのコミュニケーションは将来の
恋愛や交際に際しての財産となるだろう。
異性とのコミュニケーションスキルの底上げという意味でも、対象異性を
発見しアプローチするという意味でも、異性が多くて同性が少ない環境は
非常に有利である。そして、その逆の環境は非常に不利という事である。
例えばもしあなたが男だった場合、大学工学部の内部で交際相手を
見つけるという作業がこれに該当する――殆ど最悪だ。何らかの方法で、
もっと女性がいる環境で恋のお相手を捜したほうがいいだろう。ただし、
あなたの対異性コミュニケーションスキルが並はずれて低い場合はこの
限りではない。交際や恋愛がどうのという前に、まず異性とのコミュニ
ケーションスキルを最低限身につける必要に迫られるのは目に見えている。
また、沢山の異性がいるからといって漫然としていては、身に付くものも
身に付かないことはお忘れなく。
以上、現時点で考えた代表的な幾つかを例として挙げてみた。また
なにかあったら、これを追加・加筆修正したいと考えている。なお、ここ
では恋愛技術という視点に基づいて、恋愛のノウハウの中の要素群や
スキル群をこのように分類しているが、実際に恋愛や男女交際を行う人は
こんなに整然と分類して行動はしていないし、実地ではわざわざ分類する
必要も無いだろう。あくまで、考察の便宜を図るために分類しただけである。
分類したほうが、苦手な恋愛技術を把握しやすいかもしれない、と考えて。
そして何よりも大切なことに、いかに恋愛技術を技術としてアナライズしよう
とも『実地演習』が伴わなければスキルアップは期しがたいという事を忘れて
はならない。スキルアップのためには、知識だけでは絶対駄目だ。実践や
練習と、それを通した反省と再検討の繰り返しを通してのみ、(恋愛技術に
限らず)手に技術はつくのだから。
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