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3672はお安くお手軽に使えそうです。これで汎用のオリジナル3672ボードを作成してみました。スペックダウンのところで評価したように、3672は、3664とほぼピン互換なので、3672の機能だけを使用すれば、逆に3664ボードにスペックアップも可能です。
秋月キットでは、パッケージがQFP-64(FP-64E)の12mm角0.5mmピッチのHD64F3664FPを使用していますが、私はLQFP-48(FP-48B)の7mm角0.5mmピッチのHD64F3664FYを選定しました。パッケージについては、ハードウェアマニュアルの付録の外形寸法図に詳しく出ています。
いつも思っているのですが、秋月の3664ボードは小型なんだけど、いざ、ユニバーサル基板に組み込むと結構な面積を占有します。3664ボードの下の隠れる部分にも部品を実装すればいいのですが、固まった回路ならまだいいけど、実験用途としては、テスタもあたれないのでは役にたたず、いつもデッドスペースになっています。今回、それを解消するために、SIPタイプのボードを考えました。SIPタイプと言っても、一列で、ユニバーサル基板に実装できる2.54mmのピッチでCPUのピンを引き出せば、48ピン×2.54mmのかなりのサイズになってしまいます。今回は2.54mmピッチ二列で引き出します。引き出す信号は、秋月のボードに倣い、ポートの信号、RS232CのドライバICを通したTXD,RXD信号、リセット信号と電源です。50ピンのコネクタを使用すれば、(50ピン÷2列)×2.54mmで63.5mmとなり、70mm程度の幅で収まりそうです。
基板サイズが秋月のに比べ長手方向が約2倍程度大きくなってしまいました。秋月の両サイドから出ているピンを片サイドに寄せれば2倍になってしまいますよね。こんなんで省スペースになるんのかと思われるかもしれませんが、SIPタイプの強み、これをみてください。基板の端っこに配置すればユニバーサルの端二列を失うだけです。結果、我ながら上手にできたと自画自賛です。最初は、olimex基板で満足だったのですが、調子に乗って結構なイニシャル費用を払い国産基板まで起してしまいました。秋月に対抗できる価格設定にできたら皆さんにも、配布しますね。