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屋根裏部屋の整理をしていたところ、昔々に、雑誌を参考に、ハンダ付けしたボードがでてきました。
PSG AY-3-8910 を搭載したボードです。これを、H8/3664 や、H8/3672 で動かしてやろうという魂胆です。
多分、「ラジオの製作」か「I/O」を参考に作成したものです。
真ん中の40ピンICが、MSXなどで使われていた、PSG AY-3-8910 です。
左の40ピンICが、ブランクになっていますが、8255 です。
右は、クロックの分周やオーディオAMP回路です。
当時 CPU に Z80 を使用していました。Z80 のバスタイミングから、直接 AY-3-8910 をアクセスするには、特別なロジックが必要になるため、8255 を使用し、ポート操作で、AY-3-8910 を動かしていたと思われます。この 8255 のソケット部分に H8 のボードを接続しようと考えています。
昔の雑誌を処分してしまったので、回路図がなかったのですが、基板の配線をたどり、回路図を作成しました。ちゃんと、CAD で入力までしてしまいました。(間違いがあるかもしれませんが)
回路図
結構古い IC なので、資料などは、手持ちではありませんが、google で検索すると、結構な情報が集まります。データシートなどもGETできました。
H8→40ピンICソケット変換アダプタ
40ピンICソケットに装着
テストプログラム
PCのターミナルソフト(ハイパーターミナル等)を立ち上げ、通信設定をします。(57600bps 8bit stop1bit パリティ無し)
キーボードで、1を押すとドの音、2を押すとレの音、...がなります。
A、Bを押すとあらかじめプログラムしているテーブルデータのメロディがながれます。
?はヘルプです。
hew3のプロジェクト
20年ぐらい前に作成したボードでしたが、腐ることもなく、ちゃんと動作しました。が、音の継ぎ目(多分、音量レジスタに0をセットしたとき)にスピーカーから「カリッ」という音が聞こえます。AMP回路がおかしいのか、コンデンサなどが故障しているのか波形が見れないので、分かりません。
20年前は、PSG関係の参考となる資料が本屋などにいけば山ほどありましたが、今では皆目見当たりません。捨てずにとっておいた本の中で、一番参考になったのは、「MSX FAN SERIES 2 マシン語入門 応用編」MIA 白石康之氏の本です。
上のテストプログラムでは、3トーンジェネレータの1chのみを使用したトーンの発生でしたが、3ch同時にトーンを発生させたり、エンペローブを効かせたり、ノイズジェネレータを使用して、ピストルやさざ波の音などを生成したりもできるようです。
面白そうな、例題が、いろいろあるので、また、紹介していきます。
目指すは、MSXのPLAY文みたいのや、AYファイルが演奏できるシーケンサなのですが、ハードルは高そうです。