消滅

 ごめんな 大好きだった
 でも もう消えるよ
 あんたの意思には背きっぱなし
 自分の気持ちにもウソついて
 今を誰のせいにもできゃしない

 だから 消えてやるよ

 あんたと見た星空は
 果てしなくって 泣きたくなった
 雨上がりの森は
 緑が輝いて
 不思議な匂いに満ちていた

 あんたの全部が好きだったけど
 弱くて脆くて 流されて
 壊すことしかできなかった俺
 もう 消えるしかないんだよ

 あんたが大っきなあくびして
 う〜んと背伸びでもしてる頃
 あんたの周りを
 見えないものとなって
 くるくる廻って呼びかける

 『あんた(地球)が大好きだったよ。
  時には俺(人間)を
  思い出してくれよ』

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