こんなコンクリートの隙間から
 蟻がたくさん這い出してる
細かな土塊を積み上げて
忙しそうに動いている
見つめるボクの
睫毛の先ほどもしかない小さな体を
せわしなく行き交わせながら

その上に吸いかけのタバコを
ポンと落としたら
何匹が悶え苦しむだろうか

どうせ
そんな仲間を見向きもせず
彼らは無心に仕事を続ける
苦しむものは運が悪いのだ

ボクがこんなふうに生まれついたのも
ちょっと運に見放されただけ

今日
ピンクのマニキュアを
黒に変えた

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