煙になりたくて たばこをふかす 行方を追えば空 あぁ 果てしない 山里は初夏の装い 若々しい命にあふれ 人々は目をそらし 互いの感情を ぶつけまいとする 空よ 鳥の声よ 人であることを 忘れさせて欲しい この大きな自然の 畝りの中の 小さな命の 欠片でしかない 自分を 思い知らせて欲しい 空よ 高みを舞う鳥よ この僅かな存在を 見逃して欲しい 今日だけは
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