『歳末』
12月29日
今年もあと数日で終わろうとしている。何かの拍子に訪問したサイトにもろ影響を受けて、6月中旬からペット屋廻りを始め現在に至っている。
太子達は順調に成長していて、雛毛からの換羽もほとんど終わってきたようだった。特にハツは、グゼリが上手になってきて、
「かるるるるぅー」の鳴きをさえずりに挟まなくなってきた。遅れてハクがグゼリをする様になった。
まだうまく鳴く事は出来ないが、雛の時の怪我の影響が無い様なので飼主としては、ホッと一安心だった。
文鳥の朝は、飼主の起床と共に訪れる。飼主が朝起きて来ると、まずメタルラックから籠を窓際へ運ばれる。
籠カバーを取り外してアウターバスに水を入れて取付ける。我が家のアフターバスは、下半分の外側を白く塗り、
継目からの漏水を防ぐ為に、ビニールテープを貼り付けてある。このテープのお陰で水浴び時の漏水が無くなった。
籠の下の置かれているゴミ受け用のダンボール箱の底板がヘロヘロにならなくなったので、余計な仕事が増えず有難い事だった。
この時期でも水浴びが大好きな太子達は、多分、一日三回位は、水浴びしているようだ。
飼育書を読むと冬の時期は、一日一回とか書いてあったが、本人たちが水浴びしたいのであれば、
好きなだけやってもらって構わないと飼主は思っている。
逆に水浴びが済んだかどうか気にしなければならない方が飼主にとっては苦痛になってしまう。
アウターバスの継目からの漏水問題もそうだけど、容器の下半分は透明でなくても良いと思う。
籠の中に置くならばそれでも構わないだろうけど、籠の外側に出すのであればちょっと文鳥達にとって怖い存在だと思う。
人間に置き変えて考えてみると、家の外に突き出ている透明の浴槽と同じ事で、その浴槽に入るのは人間でも怖いと思う。
実際、色を塗るまでは、なかなか入らなかった太子達だけど、色を塗った後は前述の通りになった。
最近では、男としての自覚が目覚めて来たハクが一番風呂に入る。それから、豆苗をハクと交替でやっつけに行く。
豆苗を啄む時、何故こいつらは根元の方から喰い付くのだろう?先っぽから食べても良さそうなのに、御丁寧に根元から喰い付く。
特にハツはわざわざ、豆苗に乗っかって啄む。お陰でピンとしていた豆苗が朝からぐったりと、しな垂れてしまう。
この行為は人間の感情としては止めて欲しい事だ。このハツは何故か餌を食べる時も蓋付餌箱の中にもぐり込んで食べる。
どういった思考回路からの行為なのか到底理解出来ないが、わざわざ狭い所にもぐり込むのは彼なりに理由が有るのだろうと思うしかない。
そうやって、太子達は日中、飲み食いしたり、歌ったり、昼寝したり、その後の目覚めの水浴びをして一日を過ごす。
夜になり、人間の子供たちをベッドに追いやり、セキセイインコを最初に放鳥する。以前は、一緒に放鳥していたが、
太子達に馴れ馴れしく近づくインコが文鳥達に攻撃を受け、そのストレスの為か、インコが人間を噛むようになったので
放鳥時間帯を分ける事にしたのだった。
インコは約30分位で自主帰舎し、太子達の番になる。
彼らはリビングを1・2度旋回して来ると、ラックやプリンターの上でくつろぎ始める。籠の上にはおやつとして、餌保管用として使っている
煎餅缶の蓋を引っくり返した中に、青米を少し撒いて置く。あと100円ショップで買ってきた卓上鏡と爪楊枝を畳の上に置いておくと
喜んで好きに遊んでいる。それに飽きると人間の頭や腕に止まって遊び始める。放鳥しているその間に飼主は、餌と飲み水を交換する。
約1時間位で籠に戻すのだけど、気性が素直だと思われるハクは、籠にカバーを掛けてその籠を
ラックに戻し、和室だけ照明を落とすと自主的に籠に入る。
ハツは、鳥籠カバーを完全に降ろすと、もう戻れないかと不安になって籠に飛んで来る。
そしてカバーの前面を開け、入口を開けるとスゴスゴと籠の中に入って行く。なんだかんだと手が掛かるやつだ。
太子達を籠に戻し終えたら、そのあと豆苗を交換する。
以前は、放鳥時に豆苗の交換をしていたけど、邪魔されて通常の倍の時間が掛かるので籠に戻してからやる事にした。
籠に戻した後、室内には照明は勿論、TVも点けているけど、太子達は籠の中でおとなしくしている。もう寝てるとは思えないが・・・。
こうやって太子達の一日は終わるのだった。
来年早々、姫探しにペット屋廻りを行う予定にしている。そろそろ秋生まれの雛の性別が判りだす頃だろう。
何とか良い姫様に巡り会いたいものだ。こうやって、2002年は暮れていくのだった。