『喧嘩』
12月7日
ハツの換羽が終りに近づいた。嘴の周りと頬を残すのみとなった。真正面から顔を見るとまるでハリセンボンみたいな顔をしている。
ハクも少しづつ換羽している様で、背中の染みのような灰色の羽毛が少なくなってきた。換羽だけが原因とは考えられないが、
籠の中で時々喧嘩している。最近までは、ハツが一方的に追い廻す事が多かったけど、近頃では時々ハクが追い廻す。
我が家の文鳥の喧嘩は、先に仕掛けた方が勝つ事に成っているみたいだ。喧嘩の原因は、本能的に縄張りを守るという事から
起こるのではないかと思ってしまう。
我が家では週末に粟穂を与えることにしている。この粟穂が文鳥たちに好評でボス格のハツが先に食べ始め
その後からハクが食べにやって来る。
すると、ハツがこれは俺様の食いもんだ。おまえはあっちに行け「キャルキャルルルル〜」と威嚇する。
ハクはハツが離れた時にちゃっかりやって来て啄む。
すると、気付いたハツがやって来てハクを追い払う。大体こんな感じで、優位に立っているハツだけど何かの拍子に
ハクに先手を取られると、情けないくらいパニックに成りながら逃げ廻る。
日頃、威張っている姿からは想像出来ないほど情けなく滑稽だ。
しかしながら、夜の放鳥時間は2羽で仲良く遊んでいる。座椅子に座って寛いでいる飼主の頭や肩や腕に止まったり、
パソコンに向かっている時は、キーボードの上やマウスを操作する手に乗っかって邪魔したりして、仲良く連るんでいる。
最近、グゼリを始めたハツはオスで間違いはないだろうけど、どうもハクがはっきりしない。
ただ、ホッピングダンスを時々踊るのはハクだけだ。
ハクが踊りだすと釣られてハツも踊りだす。これはたぶん両方共オスなのだろう。今後、血を見る様な喧嘩が発生する前に
別居させなければいけないだろう。
そうなるとこの幼い太子達に皇女を輿入れしなければならない事になる。
今年の秋生まれの姫、それも一番仔が良いと思うので年が明けたら、姫探しに飛び回る事に成りそうだ。