『準備』

 2005年の秋、それは、私の誕生日、 いや、千葉ロッテマリーンズの優勝!

 じゃなくて、中雀王朝の始祖王となる、チュン王が生誕する季節。

 なんで、始祖王と書いたかというと、右朝と左朝がやっと合流するからなのです。

 待望の太子誕生に備えて、久しぶりにいろいろと準備しなければならない事があった。

 

 まず、最初は、イグサをネット注文して取り寄せることだ。

 文鳥が産卵の為の巣作りに必要としている巣草、一般的に市販されている椰子の繊維と思われる巣草は軽すぎて、

 文鳥たちが壷巣から出入りする度にパラパラと落ちてしまい、その結果、底網の上で糞まみれになって、

 再使用が難しい状態になる事が多かった。

                           勿体無い、勿体無い・・・・、またゴミかよ _| ̄|○ 

 

 去年、巣作りに対して1シーズン1束の巣草があれば文鳥たちには、十分だろうと思っていたが、

 まったく足らず、男文鳥たちは巣草の代わりになるものとして、底板に敷いてある新聞を千切ろうと

 「ガシャガシャ(新聞紙) ガッチャーン(底網)」の騒々しい音が連発させる!(ウルサイなぁ)

 ガチャガチャ音は、まだ我慢できるから良いのだが、それよりも巣草を買って来る事が手間だった。

 足らなくなってきたから買って来ようと思っても、店に置いてあったりなかったりするので、

 すぐに手に入らない事が良くあった。巣草だけの為に何軒もの店を廻る気はしない。

 一応、品切れ対策として、見つけた時に買ってストックするようにしているが・・・・・

 腐るものじゃないから、たくさん置いといてもいいんだけど・・・、しかし、・・・・面倒臭い・・・

 

 。・゚・(ノ∀`)・゚・。

 

 ウーーーン、何か良い方法はないかと考えていた。いや、誰か良い方法を試してくれないかと待っていた。

 

 文鳥飼育の大御所の「文鳥団地の生活」の管理人さんも、同じ様な理由で頭を悩ましていたようで、

 試行錯誤の段階とは言え、巣草に代えてイグサを使ったレポートを読んで、

 今度、うちもそのイグサを使ってみようと決めてた。

 (ジャクボーさん、いつもナイスなレポ、ありがとうございます m(__)m) 

 レポートを参考にして、同じ様に処理してシャー皇子に与えてみる。

 繊維が硬いためか、箱巣の中に入れ難そうにしていたが、上手に箱巣の中で輪の状態に作っていた。

 

 後日、他の男文鳥にも与えたが、ハツ王は箱巣ではなく壷巣なのと、巣作りがヘタッピーなので、

 あまり意味がなかった。 _| ̄|○

 ハク王は、まあまあそれなりに、ラックス殿下は予想以上に上手に使ってくれたので、

 イグサは成果ありだった。

 

 お次は「天日干し」

 9月中旬、一昨年使った箱巣と、産座になるワラジー(商品名)を二日間、ベランダに出して日光に当てる。

 産座はともかく、箱巣は一昨年、巣上げした時、きれいに洗っておいたので、状態は悪くない。

 早速、シャー皇子の籠に取付けたが、やはり見慣れない物だと警戒している。

 ほっといても、いつかは入ってくれるだろうが、のんびりと待つ気はないので、

 箱巣の出入り口付近に粟穂や青米を撒いておく。

 2・3日したら、慣れてくれたようで、二羽とも入るようになった。

 

 同じ頃に粟玉を作って与えていたが、9月が過ぎようとしても、シャー皇子がエロエロモードに切り替わっていかない。

 相変わらず、のほほーんとしている。(やっぱり、お馬鹿なのか?)

 ヨード卵光を1個じゃ、効果が薄かったのか?(・・;) ケチって失敗か?と不安になりながら、

 もう一度作り直すか〜ぁ!

 

 と、思い始めた10月、やっと彼は目覚めた!

 シャー皇子も準備OKになったのだ!

 元々、弱弱しいラブソングを歌うシャー皇子だが、彼は彼なりに熱唱した効果があったようで

 ペ〜皇女も、プルプルと尻尾を振るようになった。

 

 さぁ、1回目の産卵で無事、太子が誕生するか?    (簡単に産まれた)