『盛秋』
11月に入り、各々のオス文鳥たちは巣草と戦いながら何とかメス文鳥に文句の出ない
巣作りが出来たようだった。
11月15日から、ナン王后が毎日1個づつ卵を産み出した。
昨シーズンは一回の産卵時期で10個の卵を産んだ最多記録を持つ彼女が、今回は
どのくらい産むのかと、やや心配になりながら毎日壷巣を覗き込んでいた。
しかし、心配は杞憂に終わった。
結局、ナン王后は最少記録の4個で一回の産卵時期を終わらせたのだった。
続いて産卵を開始したのは、ペ〜皇女だった。
今回が初産となるので、卵詰りの心配がとてもあったのだが、これも杞憂に終わる。
彼女は母親の血を濃く受継いでいるのか、さらーっと6個の卵を毎日1個づつ産卵した。
最初の4個は無性卵のようだったが、最後の二個は有精卵のようだった。
来シーズンは、管理人が万全の体制でシーズンを迎えるのでその時にしっかり産んで欲しいという
希望を持っているのだが、まったくの無視で結局、暮れにまた産卵してしまう。(TдT)
こうなると、無関心を装っていたトン王后が産まないはずがない。
まだまだ私も現役よとばかりに、5個産んでくれました。
去年のシーズンには、卵を処理する時に墓所で「次の機会に必ずまた戻って産まれて来るんだよ」
なんて殊勝な気持ちで埋葬してしていたが、今では、テッシュに包んでゴミ箱へ。
どうしてそうなったかというと、
墓所に埋葬すると、前に埋めた卵が出てきて(殻を構成するカルシウムは土に戻りにくい?)
埋める場所がなくなった為だ。
しかし、最初は少なからずの罪悪感があったが、今では・・・・慣れてしまいました。
産む方が悪いのか、産ませる方が悪いのかは判らないが、男文鳥について書き残しときましょう。
ハク王(ミドル型)
標準なのかなぁ?抱卵中のトン王后があまり相手をしてあげない為なのか、
あまり交尾に対して熱心ではない。昔の仮面夫婦時代に戻ったような感じで
独りで唄っている。壷巣の中でトン王后と寄り添っているだけで満足らしい。
ハツ王(ハード型)
はっきり言って鬼畜!壷巣の入り口で佇んでいるナン王后に乗り掛かろうとするのは
可愛いもので、壷巣の中で抱卵しているナン王后に対して壷巣の外で唄って踊り、
それでセレモニーは済んだからと壷巣の中で無理やり交尾しようとするスーパーエロ文鳥!
シャー皇子(ソフト型)
一番淡白なタイプのようだ。抱卵中のペ〜皇女に対しラブラブ行動は発動しないが、
積極的に抱卵のお手伝いもしない。粟穂の穂軸で器用に巣作りを行なう、名大工!
まだまだ、お子ちゃまなのかもしれないが、来シーズンの発情餌でブレイクするかも。
しかし、産んだ卵はすぐに偽卵に取替えることにしている。
「見逃した卵、奇跡の孵化!」なんて、某新聞の一面トップを飾るような事は
我が家の和平を守る為、当王朝として絶対に避けねばならない。
1月下旬、トン王后が再び卵を産みだした。
これで今季の産卵シーズンが終了する事を、お願いしてます。