「特命転校生」という、(有)エルスウェアから発売されているTRPGがありまして、1月25日のプライベでは、DS2のキャラをこの特命のルールでコンバートしてみよう、という企画を催しました。
コンバートのルール
・学園、アーキタイプ、秘技は自由に選ぶ
・ライフパスはダイスで決める
・振り忘れたところもありますが、その辺は適当に
・IT生でも、家族構成とかのライフパスを決める(せっかくなので)
……と、そんな具合で適当に遊んでみました。
寸評の中であれこれ推測を述べてますが、これで確定というわけでなく、僕のいい加減な妄想なので参考程度にどうぞ。
学園とかアーキタイプとか、よくわからない言葉があるかも知れませんが、なんとなくでコスモを感じてください。どうしても気になる方は、特命転校生公式サイトを見てみるといろいろわかるかも、ですヨー。
生徒名:シャロン・リッサ | |
学園:風迅学園 | |
アーキタイプ:影忍 | |
秘技:影縫い | |
家庭環境:商店/町工場を経営する家に生まれた | |
家族との関係 | 父:互いに無関心 |
母:互いに無関心 | |
兄弟姉妹:双子の兄(互いに好感)、6才上の姉(住む所は離れているが心は通じている) | |
祖父母:母方の祖母と同居(無関心) | |
家庭内の問題:実は両親と血がつながっていない | |
幼少期:師匠ができた(河原で出会った謎の風来坊。人生について大事なことを学んだ) | |
小学生時代:両親の仕事が失敗 | |
中学生時代:両親の仕事が失敗 | |
入学の動機:文武省に弱みを握られている | |
宝物:ペット(猫) | |
トラウマ:先端恐怖症 | |
寸評:というわけで、見本がてらコンバートした僕のPCです。
個人商店を経営する家に生まれたものの、小学生時代に失敗、中学生時代でもまた失敗しています。前者はおそらく不況のあおりを受けて、後者は一攫千金を狙ってマルチまがいの商売に手を出したものと思われます。文武省に握られている弱みというのは、おそらくこの辺と絡んでいるのでしょう。現在同居している両親とは血がつながっていない、というあたり、実の両親は二度目の商売に手を出したときに文武省の秘密に触れてしまって、一般社会に戻れなくなってしまった、とか。兄妹とだけ仲がよいという家庭環境もいかがなものか、といったところです。 もう一つのキーとなるのが幼少期に出会った師匠でしょうか。商売が行き詰まるのは小学生時代ですが、幼少期にもその兆しはあったのでしょう。あまり両親に構ってもらえず、河原で猫と遊んでいたところ、胡散臭いお兄さんにあることないこと吹き込まれたのではないかと。 DS2では人付き合いが下手なくせにずっと誰か(何か)を信じようとしていたシャロンですが、特命でもだいたいそんなキャラになりそうです。 |
生徒名:プリムローズ・リボルテック | |
学園:QIND | |
アーキタイプ:グラフェック | |
秘技:かわいいねこさん、着せかえ人形、GOGOウェイトレスさん | |
家庭環境:商店/町工場を経営する家に生まれた | |
家族との関係 | 父:互いに無関心 |
母:互いに無関心 | |
兄弟姉妹:一人っ子 | |
祖父母:母方の祖母が遠くにいる(無関心) | |
家庭内の問題:家族は健在、両親との関係も申し分なし | |
幼少期:平凡だった | |
小学生時代:親友ができた(同じ特務高校のクラスメイト、互いに贈り物をし合った) | |
中学生時代:宝物ができた | |
入学の動機:異常事態に対する好奇心 | |
宝物1:ペット(は虫類・両生類) | |
宝物2:ペット(猫) | |
宝物3:文房具 | |
トラウマ:生物恐怖症(犬) | |
寸評:DS2では正統派異端系探究者だったプリム嬢ですが、入学の動機がドンピシャですね。恐怖心よりも好奇心が先に立つ「あぶない科学者」の素質は十分ですのう。さらには「かわいいねこさん」で猫と戯れてみたり。いい感じに人の言うことを聞かなそうな。だけど犬にはとっても弱いんだってさ☆ というオバQっぽい一面も持ち合わせています。
宝物を三つも持っているのですが、小学生時代に出会った親友からもらった宝物はどれなんでしょう。順番通りに判断すると「ペット(は虫類・両生類)」でしょうか。夏祭りで取ったミドリガメだったりするとどこか淡い思い出になりそうですが、これがシーモンキーだったりするともしかしたら忘れたい思い出だったりするのかも知れません。 両親や祖母との関係がシャロンと同じ「無関心」なのですが、プリムさんの場合は科学者の家系なので、それほどネガティブに考えなくてもいいのかも。それぞれ研究に夢中で他に気が回らないとか。天才っぽくていいなあ。 |
生徒名:ガーディア・グレートウォール | |
学園:私立メルセリオン学園 | |
アーキタイプ:神聖拳士 | |
秘技:オーラナックル、伝説の右、幻の左 | |
家庭環境:占い師の家に生まれた | |
家族との関係 | 兄弟姉妹:2才上の姉、11才下の妹、他に会ったことのない兄弟姉妹が3人 |
祖父母:あまり会わない | |
家庭内の問題:おばさんと血がつながっていない | |
幼少期:何か恐ろしいことがあって覚えていない(記憶の断片…思い出そうとすると頭が痛む) | |
小学生時代:平凡だった | |
中学生時代:師匠ができた(公園で出会ったジャージ姿の青年、不治の病にかかった) | |
入学の動機:自分より強いヤツと戦うのが好き | |
宝物:思い出の記録(ビデオテープ) | |
トラウマ:異性恐怖症 | |
寸評:メルセリオン学園というのは、いわゆる「前世」を持つ転生戦士の学校です。なもんで、一般の人から見ると、ちょっと電波っぽく映ることも多いようです。「特命転校生」の世界でも「前世」の存在が科学的に認められているわけではないので、前世といっても自称に近かったりします。
で、ガーディアさんの家は占い師ということで、メルセリオン的には比較的妥当といったところです。しかも幼少期に記憶の欠落、血のつながらないおばさんといったそれっぽい要素がちりばめられています。宝物のビデオテープは、たぶん「映っているのは確かに自分だが、こんなことをした覚えがない」という光景なのでしょう。 「子供の頃は神童と呼ばれたが、二十歳過ぎたらただの人」なんてことをよく言いますが、ガーディアさんの場合は小学生の時にもう落ち着いてしまっています。そして中学生時代に1000%怪しいジャージ姿の師匠。しかも不治の病。そんな「押しかけ宗方コーチ」から拳法の手ほどきを受けた甲斐あって、ガーディアさんは順調に武道家の道を進んでいるようです。 |
生徒名:レイ・クエーサー | |
学園:私立メルセリオン学園 | |
アーキタイプ:神聖戦士 | |
秘技:光の翼、光の長槍、ハイランダー | |
家庭環境:平凡なサラリーマン家庭に生まれた | |
家族との関係 | 兄弟姉妹:双子の妹、2才下の妹 |
家庭内の問題:妹と血がつながっていない | |
幼少期:宝物ができた(日記) | |
小学生時代:平凡だった | |
中学生時代:師匠ができた(学校の先生、疎遠になった) | |
入学の動機:文武省ないし特務高校の誰かを深く愛している | |
宝物:おもちゃ(ヨーヨー、ビー玉、メンコ) | |
トラウマ:暗所恐怖症 | |
寸評:家庭内の問題の「血がつながっていない」というライフパスは2D6で4。期待値とはいえないのですが、なぜだか結構出てきます。そんな血のつながっていない妹ですが、レイさんも幼い頃は実の妹と信じていたのでしょうか。宝物の日記には、家族が新たに増えた喜びなんかが幼い筆跡で書きつづられているのかも知れません。
幸いにも血縁の有無は人格形成に大きな影響は与えなかったようです。メルセリオンにしては比較的順当に特務生徒への道を歩んでいます。DS2的に考えると、愛が行動理念になるというのがどこかヴァルキリーらしさなのかな、と。 |
生徒名:レーレ・ヴォイド | |
学園:アリステア高等学院 | |
アーキタイプ:生命のミュータント | |
秘技:のびる手足、不死身、超音波知覚 | |
家庭環境:記憶喪失(家族旅行時に事故に遭い、自分だけ助かる) | |
養家の家庭環境:デザイナーの家庭 | |
家族との関係 | 兄弟姉妹:1才上の姉が二人 |
祖父母:遠くに暮らしている | |
入学の動機:命の次に大切な人の遺言 | |
宝物:おもちゃ(ゲームソフト、本体) | |
トラウマ:異性恐怖症 | |
寸評:アリステアの記憶喪失! アリステアというのはミュータントたちの学校なんですけれども、要は身体のどこかに人とは違う部分があったりするわけで。しかも両親は幼い頃に事故で死亡してしまっています。これは不安と疑心暗鬼の塊になっちまってもおかしくない、物語的には美味しいライフパスっぽいですよ。その事故によるトラウマが異性恐怖症ですから、交通事故とかじゃなく、通り魔に刺されたとかそういう。はっきりとは覚えていないけれど、その時に両親が息も絶え絶えにアリステアのことを話したのではないかと。となると両親もミュータントで、アリステア出身ということになりそうですね。 |
生徒名:ヴォルフガング・ヴィッテルスバッハ | |
学園:国際専守防衛学校 | |
アーキタイプ:アイズ | |
秘技:コンフェッション、殺しのライセンス、右向け右等 | |
家庭環境:資産家の家に生まれた | |
家族との関係 | 父:互いに無関心 |
母:自分のことを嫌っているが、相手のことは心配 | |
兄弟姉妹:会ったことのない兄弟姉妹が1人(毛嫌いしている) | |
祖父母:遠くに暮らしている | |
家庭内の問題:おじさんが行方不明 | |
幼少期:宝物ができた | |
小学生時代:ライバル登場(文武省に敵対するエージェントであり、クラブ・サークル活動でのライバル) | |
中学生時代:平凡だった | |
入学の動機:自分より強いヤツと戦うのが好き | |
宝物:バイク | |
トラウマ:高所恐怖症 | |
寸評:資産家の家系に生まれながらもアイズ(スパイ)である、というよりは、スパイであることを隠すために資産家のふりをしているというか。や、実際に資産家であるのかも知れません。敵を欺くためにはどこまでも徹底するのがスパイだ、とか言ったりして。
家庭内の人間関係には恵まれていませんが、小学生時代にライバルと出会います。最初はクラブでのライバルだったのですが、国際専守防衛学校に入学し、特務生徒として歩みだしたその時に、運命的な再開を果たします。こともあろうか、かつてのライバルは文武省に敵対する組織に与していたのです。クラブ活動で正々堂々と戦った思い出がよぎりつつも、今はまた別のフィールドで争わなくてはならないのです。さらには様々な事件の影に行方不明のおじさんの影が見え隠れしたり。 平凡だった中学生時代とはうって変わって、波瀾万丈の高校生活になりそうな予感です。 |
生徒名:ラスティ・ライオット | |
学園:国際専守防衛学校 | |
アーキタイプ:コマンド | |
秘技:コンバット、パトリオット、クロッシングガード | |
家庭環境:平凡なサラリーマン家庭に生まれた | |
家族との関係 | 父:互いに無関心 |
母:互いに嫌悪 | |
兄弟姉妹:1才下の妹(遠くに暮らしている) | |
祖父母:遠くに暮らしている | |
家庭内の問題:親類(いとこ)に育てられる | |
幼少期:師匠ができた(公園で出会ったジャージ姿の青年、実は文武省と対立する人物) | |
小学生時代:恋人ができた(元ライバル、卒業や引っ越しで破局) | |
中学生時代:恋人ができた(バイト先で出会う、片想い) | |
入学の動機:文武省ないし特務高校の誰かを深く愛している | |
宝物1:人形(小学生時代の恋人にもらった) | |
宝物2:陶磁器 | |
トラウマ:高所恐怖症 | |
寸評:「俺は愛に生きるんだ!」という熱いパトスが溢れるラスティ君です。
小学生時代の恋人(好きな娘、という表現の方がニュアンス近そうですけど)は元ライバルということですが、これはアレですよ、彼女は学級委員とかで、掃除をさぼったりするラスティ少年に何かと突っかかってきたりするのですよ。「いつもいつもうっせーんだよ!」「なによ、先生に言いつけるわよ!」みたいなやりとりが。でもある日ちょっとしたことでラスティ君の影の部分を垣間見てしまうのです。「親の顔が見てみたいわ」とか皮肉ったりして、それに対してラスティ君が「親の顔なら俺も見てみてーや」とかさらりと言い返して。「え?」思わず聞き返す彼女に、ラスティ君は軽い調子で家庭環境の話をします。それ以後も相変わらずいがみ合う二人ですが、距離感は心なしか近付いて。 そんな風にして芽生えつつあった微かな想いですが、小学生の常、「お前らホントは仲いーんだろ?」なんてからかわれたりして、「じょっ、冗談じゃねえやあんなヤツ!」とか思わず言ってしまったところを偶然彼女に聞かれてしまい、なんとなくぎこちなくなり、卒業して別々の中学に進むと、もう会うこともなくなってしまった、みたいな。 宝物の人形はですね、からかってやろうと彼女のランドセルについていた人形(ゲーセンのプライズモノ)を取り上げたところ、「いいわよ、そんなのもういらないからあげる」なんつってもらっちゃったものだったりするのでしょう。 中学に入って、今度はもう少し自覚症状を伴った恋に落ちたラスティ君は、片想いの彼女が実は特務高校という特殊な学校の生徒であることを知り、彼女を追って入学してしまったりしたのかも知れません。熱いなあ。 |
生徒名:ディル・メリウス | |
学園:無頼漢塾 | |
アーキタイプ:走り屋 | |
秘技:本気斬、愛羅武勇、汚炒罵亜凄斗 | |
家庭環境:大学教授の家に生まれた | |
家族との関係 | 父:やさぐれて非行化(引きこもり)していまい、仕方なく極力放っている |
母:こちらを嫌っている | |
兄弟姉妹:1才下の弟(好感を持たれているが、あまり好きになれない)、8才下の妹(遠くに暮らしている。あまり気にならない) | |
祖父母:別居していて滅多に会わない | |
家庭内の問題:家族は健在、特に問題はない | |
幼少期:社会に対して絶望し非行化(引きこもり)。家族の努力で更正 | |
小学生時代:師匠ができた(町道場、塾の先生。その後消息不明)) | |
中学生時代:ライバル登場(同じ特務高校のエキストラ。特に理由はないが張り合う) | |
入学の動機:困っている人を助けたい | |
宝物:思い出の写真 | |
トラウマ:潔癖性 | |
寸評:大学教授のくせにやさぐれて非行化してしまった父親が気になって仕方ありません。中年の非行化というとなんでしょう。どこかの教授みたくコスプレしてみたりとか?
幼少期にして社会に絶望するあたり、流石はインテリの家系なのかもですが、父親が非行化してしまったのはディル君を更正させるときの心労がたたっちゃったのかも。そんな父親に対してかけるべき言葉も取るべき態度も思いつかなかったのか、ディル君は自分が社会に出ていく姿を見せることで父親の更正を願っているのかも知れません。 不特定の誰かを助けることは使命と感じるけれども、身内となると判断に迷ってしまう、良くも悪くも家族というものをはっきりと認識しているようです。 |
生徒名:シュバイツアー・クロストリガー | |
学園:アリステア高等学院 | |
アーキタイプ:異形のミュータント | |
秘技:生体装甲、悪魔の爪、死神の飛翔 | |
家庭環境:大学教授の家に生まれた | |
家族との関係 | 父:普通 |
母:好意を持っている | |
兄弟姉妹:一人っ子 | |
祖父母:遠い場所に暮らしていて滅多に会わない | |
家庭内の問題:母親と血がつながっていない | |
小学生時代:両親の仕事がうまくいかない | |
中学生時代:ライバル登場(中学生で同じクラスになり再会、一方的にライバル視) | |
入学の動機:異常事態に対する好奇心 | |
宝物:国語辞典 | |
トラウマ:異性恐怖症 | |
寸評:ディル君と同じく大学教授の親を持つシュバイツアー君ですが、こちらも仕事がうまくいかず、どうやら大学教授というのは思ったより厳しい世界のようです。母親と血がつながっていない、ということは、一度離婚もしくは死別し、後妻だったりするのでしょう。とはいえ関係は良好のようです。宝物は国語辞典ですが、中学か高校の入学祝いにこの母親からもらったのかも知れません。
中学時代には一方的に突っかかっていくライバルがいたのですが、中学時代の仕事の失敗(大学改革で首を切られたとか、あるいは何か不祥事とか)とも無縁ではないでしょう。何か打ち込むものが欲しかったのかも。その熱意はやがて異常事態への好奇心に変わり、特務高校の門をくぐることになります。 |
生徒名:フィール・フェルト | |
学園:IT学園 | |
アーキタイプ:戦闘タイプ | |
秘技:バトルプロテクター、アームセレクト/ブレード、レッグセレクト/ロケット | |
家庭環境:孤児だった(アリステア付属の孤児院に預けられた) | |
家族との関係 | 父:互いに嫌悪 |
母:互いに嫌悪 | |
兄弟姉妹:会ったことはない(好感はある) | |
祖父母:頻繁に会える(父方の祖母、互いに無関心) | |
家庭内の問題:家族は健在だが、両親は離婚し別居 | |
幼少期:ライバル出現(元恋人で叔母に当たる) | |
小学生時代:平凡だった | |
中学生時代:恋人ができた(2才年下の妹のような存在、片想い) | |
入学の動機:文武省に弱みを握られている(文武省の秘薬によって生き長らえている) | |
宝物:胴着、甲冑 | |
トラウマ:異性恐怖症 | |
寸評:本来のルールですとIT生にはライフパスがないのですが、それではちと寂しいので作ってもらうことにしました。いろいろと特殊なので解釈(妄想)にも力が入ります。
IT生で孤児、しかも両親(制作者)と嫌いあっていることを考えると、おそらく失敗作として廃棄されたのでしょう。処分されそうになったところにアリステアの誰かが通りがかり、引き取っていった、と。あるいは「クロマティ高校」のメカ沢みたく、その辺に無造作に置いてあったのをアリステア生が面白がって持って帰っちゃった、とか。祖父母、というのは制作者の上司に当たる人物で、アリステア学園に配備されているIT生の定期メンテナンスに来ているので会うには会うのだけれども、拾われてきたフィール君はその上司のメンテナンスの対象外なので、別に関心を持たれることもないとか。制作者のことは嫌っていますが、同型機のことはそれなりに好感を持っている、と。 おばさん、というのは、同系列の旧型器ということでしょうか。本来ならペアで稼働するはずだったのが、先述の通りフィール君は捨てられてしまったので、シェアを争うことになったとか。シェアといっても、アリステアの廊下の掃除とか、そういうところかも知れませんが。 「IT的な平凡」というのはなかなか想像しにくいのですが、まあ穏やかな日々だったのでしょう。 そしてまた恋人です。2才年下、というのは、おばさんと同様に2バージョン新しい型と考えればよいでしょう。今度はシェアを争うようなライバルでなく、一緒に誰かの役に立ちたいとか、そういう「こころ」が芽生え始めたのかも知れません。 秘薬、というと訳が分かりませんが、「文武省によって定期的にメンテナンスを受けなければ壊れてしまう」とすればイメージも湧くでしょう。宝物の甲冑、すなわち自分のボディですが、この頑丈なボディによって誰か(先述の2才年下の恋人)を守ることができたとかで誇りに思っていたりするのかも。その割には異性恐怖症で、この恋も前途多難です。この恋人が失敗作と見なされてしまったフィール君とは違ってきちんとした型だったりするともうロミオとジュリエットが始まっちゃうわけですよ。えぇ。 |