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カードマジック基礎編-1-


ここからは、実際にカードマジックを行うにあたって必要になってくる「最低限の技法」をご紹介していきます。

カット
全くの初心者の方には耳慣れない単語だと思います。しかし、カードマジックを行う上で、この技法は大変よく目にすることになります。「技法」とは言っても、別に難しいテクニックが必要なわけではありません。

「カット」とは、デックを2つに分け、その上下を入れ替える方法の総称です。例えば、デックの上半分(と思うところ)を持ち上げてそれを一度テーブルに置き、その上に残った下半分を載せる、という動作です。

こうすることでデックは上下の塊が入れ替わり「マジシャンがあらかじめ一番上のカードを覚えているんじゃないか、という疑念を払拭する」とか「上に載せた自分の覚えたカードを、中程に移動させる」などの効果を与えることができます。

残念ながら、日常のトランプ操作では使用されないため、マジック解説に「デックをカットする」などと書かれても初心者には意味不明ですよね。それは観客も同じです。演者が「ではデックを一度カットしてください」とか言っても、伝わらないんです。

さて、マジシャンがカットをする場合、もっとスマートな方法がいろいろと考案されています。
ここでは、Aoshimaがよく使うカットの方法を紹介しましょう。

スイング・カット
まず、デックをディーリング・ポジション(→カードマジック準備編-4-を見てね)に持ちます。次に、デックを右手で持ち上げます。このとき、親指で下側のエンドを、人差し指、中指、薬指で上側のエンドを持つようにしてください。
そして右手人差し指でデックの中程からを軽く持ち上げ、親指を支点にしてカードを持ち上げたままの人差し指を左側にずらします。これを、左手で受け取るわけですが、親指と人差し指の付け根で挟むようにします。ね、これだとすぐにディーリング・ポジションにすることができますでしょ!
左手の上半分をディーリング・ポジションに持ち、右手の残りの下半分を左手の上半分の上に重ねます。


余談ですが...
Aoshimaはフォールス・スイング・カットが好きです。このスイング・カットと同じような動作で、デックを3つに分けてカットするんですが、見た目がイケてますし、オマケの特典もあるので(これはヒミツ)たまに演技に混ぜています。
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