木祭りは木に感謝するお祭りとして、毎年4月第1日曜日に斎行されています。
私達の生活に木は非常に大きな役割を果たしています。
古来は、家屋をはじめ船や荷車など様々なものが木から造られ、生活を支えてきました。昭和30年代頃は電化製品にも木が使われることが少なくありませんでした。テレビやステレオのスピーカーが木の外装だったのを記憶している方も多いのではないでしょうか?
現代は、家屋なども新建材にとって替わられ、木を使ったものは少なくなりましたが、人間の手によって荒廃した地球環境を回復させるために、木が大きな注目を浴びているのはご周知の通りです。
木祭りは、普段あまり意識することの無い木々への恩恵に感謝する祭典として、全国から多くの方がお参りに来られます。
また毎年、この祭典の頃が境内の桜の見頃となります。
午前11時 祭典
全国の木材業者などが参列する中、宮司以下が雅楽の音色も荘厳に参進します。
祭典では、日頃の木々への恩恵に感謝し、木材業界を始め、参列者の健勝を祈る祝詞が奏上されます。
祭典終了後は、記念植樹を行います。
午後0時30分
チェーンソーカービング実演奉納
丸太からチェーンソーだけを用いて彫刻をするチェーンソーカービング。その芸術性の高さからチェーンソーアートとも呼ばれています。チェーンソーの大きな音と、丸太を削りだしてゆく様は非常にダイナミックで、見るものを圧倒します。アメリカで発祥したこの芸術は、見ているものを飽きさせないショー的要素も持ち合わせています。
わずか1時間あまりで、丸太が何に彫刻されるかは見てのお楽しみ。
午後1時30分 餅撒き
和歌山木材協同組合による奉納として始められた行事で、現在は和木協をはじめ、篤志崇敬者等による奉納行事として行われています。
常磐殿より2石5斗もの餅が撒かれ、境内はこれを拾う人達でいっぱいになります。
終日 植木市、木工品市、朝掘り筍・イチゴ即売市
木祭りにちなんで、境内には植木や木工品の青空市が開かれます。
また伊太祁曽神社の鎮座する山東地区はタケノコの産地として、また隣の貴志川町はイチゴの産地として有名で、朝掘りタケノコやイチゴをはじめとした果物の即売市も開かれます。
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