── 高橋初枝 ──
以前からぜひ参加したかった創作ワークショップ。やっと都合が合い、ワク
ワクしながら参加しました。テーマは「食べて、触って、色を感じる」。
最初の自己紹介で、言葉や形、音、香りに色を伴って感じる人と、そうでは
ない人がいるのが分かりました。私自身は、色を感じるというか、色が見えま
す。視覚障害者1人と晴眼者2人の3人1組のグループに分かれて、いよいよ
ワークショップの始まりです。
先ずはアイマスクをして、配られた何かを食べる(飲む)ことでした。私たちの
グループはヨーグルトドリンクでしたが、アイマスクをしているせいで、いつもより
嗅覚・味覚が敏感になったようでした。
それぞれ感じた事を言葉にするのですが、味を色に例えるのは他の方々はなかなか
難しいようでした。私は、とろみのあるのど越しと甘酸っぱい味が、半透明の白を
ベースにした若苗色と浅葱色の墨流しのように思いました。
次は、袋に入った何やら怪しげな?物を3つ触ります。大きさの割に重量を
感じさせるハーモニーボールは音も鳴るので、藍染めのような濃紺が薄くなったり
暗くなったり赤みが加わったりと次々に変化していきます。ビーズのがま口の
ひんやりした感触で、私は少し緑みのあるナイルブルーを思い浮かべましたが、
触っているうちにひんやり感がなくなり、続いて触った方はビーズの生暖かい
感触にまた違ったイメージを持たれたようです。
赤唐辛子の少し凹凸のあるツルリとした表面は、熟し切れていないトマトの
へた周りの色と思いましたが、他の方は全然違う色をイメージされ、面白いったら
ありません。感覚ってやはり主観的なものなので十人十色すね。
いよいよカッティングシートやラインテープを用いての創作開始です。
イメージが一番具体化した私に主な構図と配色を任せていただき、大まかに決定。
3人でシートを切ったり貼ったりするのですが、切る形を言葉で伝えるのが、
これまた難問でした。緩やかなカーブと言ってもその度合いが各々違います。
それでも、順調に仕上がっていき、なんとか時間内に完成! ケント紙の上から
こぼれ出る和音が、皆さんは聞こえましたでしょうか?
各グループの作品は、どれもユニークなものばかり。へぇ〜と感心したり、
笑いが起こったりの鑑賞タイムも面白かったです。
アートには言葉も理屈もいりませんし、上手も下手もありません(たぶん・・・)。
感じたままを創作するって本当に楽しいですね♪
光島氏初め、ビューの皆様、ありがとうございました!!
| |