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県議会議員 お名前 玉井彰 2001/10/29(月) 18:04:29 [No 91]

私は、市町村議員は住民と直接接する機会が多く、身近な問題を扱う存在であり、野球に喩えると内野手だと思っています。国会議員は外野手であり外側から守備を固めていく立場です。では、県議会議員は何なのでしょう。私は、無用の長物だと思います。愛媛県議会議員経験者の著書によると、保守系県議には職員に頼んで質問を書いてもらう者が多いそうです。これでは県政のチェックなど出来る訳はありません(市町村議員はもっとスゴいぞ、との声が聞こえそうですが)。
 そもそも、「県」自体、その存在意義が疑わしいと思います。国の手先なのか、地方住民の代表なのか、はっきりせず、有用な存在であるとはとても思えません。県議の役目は、中間団体たる県の存在意義がはっきり分かるような理念と政策を掲げて県民にアピールし続けることだと思います。勿論、行政の太鼓持ちになるのではなく、チェックする立場であることを忘れてはならないでしょう。県議会内のポジションにのみ興味を示す三流議員達の会派から離脱することが第一歩でしょう。



下りのエスカレーター お名前 玉井彰 2001/10/30(火) 07:12:23 [No 92]

商店街の活動に取り組んで10年近くになります。最近の商店街の衰退ぶりは加速度が付いた状態です。長引く不景気は商店の体力を著しく奪っています。イベントをしても自己満足ではないかと思うことがあります。まるで、下りエスカレーターを上の階めがけて登って行くような感じです。登る勢いより降るスピードが勝ってしまうと終わりです。
 高齢社会での地域コミュニティーのあり方を考えると、高齢者にとって、対話、ふれあいの場となる商業施設である商店街を再構築していく必要があります。古い町並みがそうですが、時代の流れに押し流されて無くしてしまった地域は、現在悔しい思いをしています。本当に必要とされる時代が来たときに、商店街がなくなっちゃっていたということがないようにしたいと思います。



ふらっとバス お名前 玉井彰 2001/11/02(金) 15:12:50 [No 93]

視察で石川県、富山県に行ってきました。帰り道の非公式な視察で、金沢市のふらっとバスに乗りました。小型のバスで、段差が無く、お年寄りが乗りやすい構造になっており、路線バスが入らない通りにも立ち寄ります。停留所の間隔が200mなので乗り降りの便が良いし、料金も100円で、「ふらっと」乗りたくなる感じです。
金沢市は、古い町家が残っており、歴史を感じることのできる街です。その為の整備も進んでいるようです。



視察研修に市民の同行を お名前 玉井彰 2001/11/05(月) 08:11:04 [No 94]

議員の視察研修は、「慰安旅行」と揶揄されることが往々にしてあります。実際、どの程度の成果があるのか疑問です。何の為に視察をするのか目的意識を欠くケースもあるようです。私の場合、このような見地から牽制球を数多く投げるので、同僚からは嫌がられているだろうと思います。本来、議員間で監視していくものであるはずですが、なかなか難しいようです。
 市民の市政への参加という意味合いからも、議員の視察に、希望する市民の同行を認めるべきではないでしょうか。無論、視察先の事情もあるでしょうから、こちらだけの判断ではできませんが、2名程度の参加を認めてもよいと思います。視察研修がかなり締まったものになるでしょう。自分自身の研修目的がしっかりしていれば、監視されるかどうかにかかわらず、視察研修は為になると思います。



指導力 お名前 玉井彰 2001/11/06(火) 22:17:14 [No 95]

田中外相にまつわるトラブルが大きく報じられています。これらの報道の切り口には首を傾げます。外相の適性についてはひとまず置くとして、大臣の指揮命令が官僚達によって堂々と無視される状態は戦前の関東軍の独走状態と変わるところがありません。このような事態に際して「どっちもどっち」というようなコメントしかできない総理大臣の指導力には疑問を抱かざるを得ません。大臣の指令を無視する官僚は解任されるべきです。この簡単な理屈を通せるかどうかが最大の問題です。



「倒産」としての合併 お名前 玉井彰 2001/11/07(水) 23:48:20 [No 96]

「合併は避けて通れない」と多くの首長は言います。聞きようによっては、国や県に逆らうと生きてはいけないということの様にも取れます。地方交付税に頼っている自治体としては、交付税を減額されてしまうと何も出来ない自治体になってしまうという恐怖心があります。現在の財政状態から見て、交付税の減額の度合によっては「倒産」に至ると判断すれば、合併以外の選択肢はないことになります。「合併」などと言っているが、要は倒産ということです。夢も希望もない話です。しかし、本当にそうなのかどうかは厳密に検討すべきです。交付税の額がどうなるのかが読めないことの不安の方が大きいのではないでしょうか。この点の不安を払拭する責任が国にあると思います。



合併しない宣言 お名前 玉井彰 2001/11/08(木) 06:54:58 [No 97]

10月31日、福島県矢祭町議会は、「市町村合併をしない矢祭町宣言」を全会一致で可決しました。合併により地域間格差をもろに受け、過疎化がさらに進むことが間違いないことを理由に挙げています。昭和の合併で血の雨が降り、反目が長く続いてきたこともあるようです。独立独歩でやることを宣言した町議会の英断には敬意を表します。



議員の視察を補助金で お名前 玉井彰 2001/11/09(金) 22:42:15 [No 98]

議員の行政視察については繰り返し問題にします。年間いくらという枠があるのですが(伊予市では議員1人16万円)、これを減額するとともに補助金にすべきだと思います。例えば、年間最大8万円とし、必要経費の9割を補助する仕組みにします。自費負担分があれば、お金の使い方には慎重になるでしょう。提案するつもりですが、反対多数と思われます。



徳山市の合併 お名前 玉井彰 2001/11/11(日) 18:40:51 [No 99]

山口県徳山市に視察に行きました。徳山市、下松市、新南陽市、熊毛町、鹿野町の3市2町による法定合併協議会が設立され、協議が進行中です。面積が745ku、人口21万人の新しい市が出来ます(我が伊予市が57ku、伊予郡を併せても320ku程度ですから、面積が相当広い市になります)。新しい市の名称を公募したところ、「周南」に決まりそうだということでした。徳山市は人口10万人の街でありその地域の中心地であるにもかかわらず、対等合併であることから、「徳山市」にはならないのです。「周南」というのはその地域の人にとってはある程度馴染んだ名称であり、企業団体名にも使用されています。しかし、外部の人間として無責任に言わせてもらうと、「周南」では内部のバランスを重視した内向きの合併という感じがしてなりません。徳山、下松、新南陽の市街地を歩きましたが、明らかに徳山が中心地であり、近年の中心市街地の空洞化という事態を考慮しても、徳山を中心にまとまり、「徳山」のネームバリューを活用したまちづくりを考えた方がいいのではないかとの感想を持ちました。
 因みに、徳山には新幹線の駅があり、大分県等への航路もあります。中心の商店街は立派なものですが、タクシーの運転手さんに聞くと、下松や新南陽などの大型店に客を取られて苦戦しており、さらに、商店街の核店舗となる大型店が撤退した為、寂れているとのことでした。



放置自転車 お名前 玉井彰 2001/11/12(月) 07:30:18 [No 100]

ある街の商店街を歩きました。地元商業者が大変な努力をされ、すばらしい景観の街並みを創りました。1年に1度のペースで足を運んでいますが、最近はどうも感心しません。放置自転車のせいです。立派な地下駐車場があるのに置きやすい所に放置してあるのです。地元の人がいくら頑張っても、市民が協力してくれなければ立派な街にはなりません。最近大きなショッピングセンターが郊外に出来たことから、地元商店主はお客に強いことを言えないのでしょう。中心市街地が公共財産であり、市民が誇りに感じられる場所としていく為には、各自が負担を分かち合うべきです。
 考えてみれば、有権者の自堕落な1票によって選ばれた政治家が今さえよければいいという政治を行い、後世に多大な負債を残している有様は、正に放置自転車状態と言うべきでしょう。



議員、首長の立候補制限を撤廃せよ お名前 玉井彰 2001/11/13(火) 22:31:27 [No 101]

「規制緩和」の掛け声が聞こえない日はありません。これを政治の世界にも適用して欲しいものです。現在、例えば、市長や市議会議員が現職のまま国会議員選挙に立候補することは出来ません(公職選挙法89条1項)。しかし、候補者が職務を適切に遂行しており、これを選挙民が認めるのであれば、法がこれを規制する必要はないと思います。現職のまま立候補することが選挙の公正さを害することを理由に挙げるかも知れません。しかし、我が国の最も重大な問題は、不良債権でも財政赤字でもありません。政界での人材不足です。2世議員オンパレードの状態は異常です(2世議員が賢そうに見えることに幻惑されてはいけないと思います。国会議員になって賢そうに見えない2世議員がいたら余程のボンクラです)。政界への新規参入障壁が高すぎるのです。しかも、有能な人物は、現在の制度で、プライドも捨て、プライバシーも犠牲にし、家族を犠牲にし、多額の費用を捻出して・・・といったリスクを負担しないと思います(英雄的気概がないじゃないかと言われるかも知れませんが、英雄の時代ではないのです)。
 有能な者に門戸を開放して政治を活性化すれば我が国の将来は明るいと思います。規制すべきは政治に携わる年数ではないでしょうか。生涯政治以外で飯を食ったことがないなどという異常な人生を送った者が一番総理大臣に近いというのも困ったものです。国会議員や都道府県議員、市町村議員は30年、首長は12年以上その地位にあってはならないとする規制の方が合理的だと思います。



矢祭町対総務省 お名前 玉井彰 2001/11/14(水) 22:13:21 [No 102]

町議会が10月31日に「市町村合併をしない宣言」を決議した福島県矢祭町に、総務省行政体制整備室の高島茂樹室長が福島県市町村課の職員とともに訪れ、合併の必要性についての理解を求めたが、根本町長との会談は平行線となったとの報道がありました。高島室長は、「合併ありきが駄目だというなら、非合併ありきも駄目ではないか。客観的な事実を積み重ね、賛否を含めて幅広く議論して、住民の理解を得るべきだ」と述べたとのことです。一見バランス感覚のありそうな御意見ですが、合併特例法はあるが分離特例法は認めない現在の法制度下で、そのような議論が平気で出来ることに官僚の奢りがあります。住民の意見は自分に賛成の場合にのみ認めるという態度は不遜でしかありません。総務省室長殿は「市町村分離特例法」を起案され、それが制定された後に矢祭町長と会談されては如何でしょうか。



矢祭町の勇気 お名前 玉井彰 2001/11/16(金) 20:38:04 [No 103]

福島県の人口7千人余の町、矢祭町が合併しない宣言を出して公然と国に反旗を翻したことは歴史的な出来事です。国は陰に陽に矢祭町への嫌がらせをするでしょう。そのことを予期しながら敢えて自主独立の気概を示されたことの意義は讃えても讃えきれません。私も地方自治に関与するものの1人として、同町の置かれている立場の際どさを人一倍感じます。彼等を孤立させてはなりません。矢祭町の動向を注視したいと思います。



地方の人材 お名前 玉井彰 2001/11/18(日) 08:57:26 [No 104]

私は、市町村合併の前提として、財源、権限、人材の確保が必要であると主張しています。現在の地方の人材でも、国の施策をそのまま推進する分には問題がありませんが、地方が独自性を発揮しようとするならば、人材の補給が必要であると考えます。その補給源として、まず、国と県があります。国家公務員は、規制を緩和し国の権限を限定すればかなりの余剰が発生します。中間団体である県も、市町村合併を真剣に考えれば、その存在意義に疑問が持たれるところです。専門分野については、例えば、法務部門を強化する為に弁護士を雇用すること(顧問としてではなく、常勤ないし一定曜日に庁舎に出勤する非常勤)も考えてよいと思います。専門的な知識を有する人を外部から中途採用すれば自治体の実力はかなり高まるでしょう。その際の障害は雇用条件です。場合によっては破格の条件を提示する必要があるでしょう。その自由度が必要です。
 なお、基礎自治体の公務員のリストラについては、必要性を厳密に検討すべきです。日本の地方公務員が諸外国より多いとは言えないと思います。



公務員に雇用保険を お名前 玉井彰 2001/11/19(月) 08:05:56 [No 107]

市議会議員になるまで、公務員に雇用保険がなく、失業給付を受けられないことを知りませんでした。道理で、辞めないはずです。身分保障があるから不必要だということなのでしょうが、人生様々な事情もあるでしょうし、雇用の流動性を確保する意味合いからも、公務員にも雇用保険加入を義務付けるべきです。実態として、失業給付は必ずしも失業して困っているから貰うというものでもないと思います。公務員にも転職の自由を緩やかに認めていくべきでしょう。



柔軟な単位認定を お名前 玉井彰 2001/11/20(火) 22:34:53 [No 110]

これからは、やりなおしのきく社会に変わっていく必要があります。人生の初期段階で(大人になってからでも)階段を踏み外すと一生が不作というのでは本人も無念であるし、社会的にも損失が大きいと思います。高校を中退しても、学習意欲が出てきた段階で学習活動に励み、高校卒、大学卒、修士、博士の資格を取れるようにすべきです。学校に通わなくても、様々な社会的活動や、生涯学習講座、研究レポート等に柔軟な単位認定をし、実質的な学習に積極的な評価を与えるべきです。中卒、高卒といった中間的な資格はバイパスを通ることによって不必要にすることも考えてよいでしょう(いきなり大卒の資格を与える等)。
 中学生や高校生の場合、学校での勉強に代わる実質的な学習(塾での勉強など)にも単位認定すべきです。あるいは、勉強が嫌なら、アルバイト活動を社会的活動と評価する場合があってもいいと思います。もっと言えば、塾を学校と認定しても不都合はないと思います。



消滅か抵抗か お名前 玉井彰 2001/11/21(水) 23:26:04 [No 111]

過疎化が進行している町村(特に「村」)が合併を決断するということは、地域の消滅を意味します。大きな市の一部になった場合、最初は手厚い保護が得られるでしょう。それも暫くの間です。その地域での産業がなければ、世代交替も進まなくなり、集落の消滅を待つだけです。地方交付税の大幅削減を覚悟して徹底抗戦を試みることの方が地域の消滅を回避できる可能性が高いと思います。例えば、ITを活用して他の自治体との連携を図ることにより、サービスの維持を図ることも考えるべきです。議員は無報酬。職員は全国公募で優秀な人を獲得する(家族で応募する人を優先)。地縁血縁、縁故での採用をきっぱり止める。公共事業は半ばボランティア。これまでの「ぶら下がり自治」から決別すればかなりの可能性があります。それが出来ないなら、合併=消滅するだけです



まちづくりと所有権 お名前 玉井彰 2001/11/23(金) 10:54:16 [No 112]

魅力的な都市を各地に造っていくことが21世紀の日本を活性化させることに繋がります。各都市にそれぞれ個性的な「顔」があれば、旅の楽しみは格段に増してくるでしょう。魅力の中身は各地それぞれであり、各地域で英知を結集して考えていけばいいと思います。ところが、現実は絵に描いたようにはうまく進みません。住民の意見がまとまらないからです。合意を形成する努力は必要ですが、個人の所有権の壁が余りにも厚い為に全体利益が不当に制約されるケースが多いと思います。少数者の権利が保護されるべきことは当然ですけれども、民主的な手続きを踏み、大方の納得が得られる場合には強制力が必要になってきます。特に、中心市街地については、地域住民の多数決(多数決の要件を若干厳しくして五分の三とか三分の二以上にすべきかも知れません)で街路の整備や道路の買収、拡幅等を行うべきです。中心市街地に限定すればいいと思います。もっと言えば、中心市街地には土地所有権を認めず、期限付きの利用権のみを認める方向で検討が加えられるべきです。



不良人材の処理 お名前 玉井彰 2001/11/24(土) 12:15:52 [No 113]

外務省の裏金事件は特定個人の犯罪に矮小化できない問題があります。裏金は長年の慣行としてあり、組織として行っていたのですから、組織ぐるみの業務上横領です。単に返済すれば済むものではありません。犯罪として徹底的に追及することが必要であり、外務省が犯罪者集団ではないというのなら、その点の証明をする責任が外務省にあるはずです。この点での解明がない限り、外務省は一度解体すべきです。
 外務省に限らず、我が国の制度疲労を正し、組織の膿を出しきる為には、全ての官庁の部長級以上を解任し、課長級以下の人達で組織の再編を図る必要があると思います。民間企業でも、取締役以上の解任をしなければ駄目な企業が多いだろうと推察します。我が国は「パージ(追放、粛正)なければ再生なし」というところまで来ていると思います。不良債権の処理に先行して、不良資産(不良人材)の処理が進められるべきです。



海軍の責任 お名前 玉井彰 2001/11/26(月) 23:39:15 [No 114]

太平洋戦争を大東亜戦争と言ってみたり、戦争がやむを得なかった等という意見を述べる人達がいます。私は、中国や朝鮮半島の人達に対する侵略であったかなかったかということとは別次元で考えてみたいと思います。戦前の日本は遅れて登場した帝国主義国家だったのであり、これを前提として考えた場合、軍部が戦争の勝ち負けの判断すらつかない無能組織に成り果てていたことが、歴史的考察をする上で重要な論点の一つになると思います。当時の日本にとって、先進帝国主義国家とどの様に折り合いを付けるかということが国家運営上の重要問題であったはずです。
 海軍について。大正11年のワシントン軍縮条約は主力艦の比率を米英日の比率は5:5:3。昭和5年のロンドン軍縮条約では、補助艦の比率、対米7割。当時の国力を冷静に判断できるだけの能力があれば、日本にとって有利な条約であることは明白であったはずです。然るに、ロンドン軍縮条約の後、海軍軍令部を中心に「天皇の統帥権への干犯だ」として攻撃したことは有名です。陸軍は言うに及ばず、海軍も無能状態に陥っていたのです。「当時の感覚」を重視する歴史観をもってこれを正当化するようでは「歴史」を研究する意味はないと思います。
 当時でも、冷静でありさえすれば簡単に分かったはずのことを分かろうとしなかったことが太平洋戦争敗北の遠因になりました(軍拡競争に入ると、あっという間に米国の海軍力が優位に立ち、戦争をやっても勝ち目のない状態になってしまいました)。道具であるべき軍部が国家の重要問題に意見を差し挟む越権を犯し、後に、開戦前夜に於いては、勝てるはずがないことが分かっている対米戦争に対する勝ち負けの判断を政権担当者に正しく伝えませんでした。これは犯罪的行為です。帝国主義国家として自滅した歴史を「しかたがなかった」で済ます感覚は、バブル崩壊後の官僚達の犯罪的無能力を「しかたがなかった」と是認することにも繋がると思います。



国会議員の退職金 お名前 玉井彰 2001/11/28(水) 00:13:37 [No 115]

国会議員の退職金を1人30億円にしてはどうでしょうか。議員の年金も10倍にします。1期目の議員であっても支給要件を充たすことにします。「馬鹿を言うな」と言われそうですが、国益に合致すると思います。時限立法とし、半年以内に「辞任」した場合(死亡は含みません)に限定します。他方、75歳以上の議員の歳費を3分の1にします。議員歴30年以上の方の歳費も3分の1にします。
 辞めたいと思う議員が多数出てくるかも知れません。我が国の中長期的利益を考えるならば、不良資産としての議員の一掃が出来れば少々の大盤振る舞いは許されるでしょう。ついでに、「勲一等」も差し上げて、「円満退社」していただけると助かります。いや、このくらいではもったいなくて辞められないと、議員さん達に笑われるかも知れません。



1期4年 お名前 玉井彰 2001/11/28(水) 20:40:54 [No 116]

何時まで市議を勤めたものだろうかと考えるときがあります。1年生議員などという呼び方があります。しかし、これほど馬鹿げた話もありません。4年経つと、大学に入学した若者が社会人になっているのです。その間、専門分野の知識をマスターして卒業するわけです(建前としてですが)。然るに、議員のような公職に選ばれながら「1年生」と呼ばれることに納得し、甘えてみせる等というのは無責任極まる話だと思います。期数を重ねている議員に対しては、「何回留年しているのだ」と言ってもそれほど失礼な話だとは思いません。実際にはそんなことは言いませんが、期数主義などという間抜けな発想からは自由でいたいと思います。



100年保証 お名前 玉井彰 2001/11/29(木) 21:12:10 [No 117]

市町村合併を推進しようとする人達は、合併により周辺地区になる町村の不安を解消する為に、従来の役場が支所となり住民サービスを行うのだから心配ないと訴えています。それに対しては、「100年保証」を要求すべきでしょう。無責任な推進派はこれに同意するでしょう。その場合は、支所の職員数について一定数を確約させ、それを担保する為に不履行の場合の損害賠償の条項を設け、推進論者の個人保証(推定相続人の保証も取ります)を求めるべきでしょう。多分相手は激怒するでしょう。その場限りの言い訳なのですから、担保を求められると困ります。「失礼だ」とか何とか言って逃げるしかないと思います。過疎の村に死んでもらう為の合併なのですから。私なら正直に「店じまい合併なんですよ」と言います。もっとも、身も蓋もない真実より美しい嘘の方が好まれる傾向にあります。



自治能力欠如の証明としての合併 お名前 玉井彰 2001/12/01(土) 22:39:55 [No 118]

あえて申し上げるけれども、現在合併を推進している市町村の大半は、自らの自治に自信を失っている所であると思います。中央の意向による中央主導の合併であることは地方自治に関係している者であれば分かるはずです。それにもかかわらず流れに乗っていこうとするのは、自治の破綻を予期しているか、自治への自信を喪失しているかのどちらかだと思います。本来、積極的な地域戦略としての合併であれば、具体的なビジョンが先行するはずです。然るに、現在進行中の合併話は期限に間に合わそうとすることが先にあり、ビジョンは後回しになっています。地方の自立を促す為に合併を進めるのだと国は言っています。しかし、現実は自立心のない自治体が国の意向に逆らうのは得策ではないとして従順に従っているだけです。私は、中央集権の行き詰まりを打破し、地方主権を確立する為の合併であれば賛成します。その為の条件は、財源の確保、権限の拡大、人材の確保(国家公務員、県の職員の出向ではない、全く従来の職場と決別した後の再雇用、および、民間の人材を自由に獲得できる基盤の確保)です。



「郡中町家物語」刊行 お名前 玉井彰 2001/12/04(火) 17:09:15 [No 119]

伊予市の中心部を古くから「郡中(ぐんちゅう)」と呼びます。隣村、上灘の商人、宮内九右衛門、清兵衛兄弟が、寛永12年(1936年)、大洲藩の許可を得て、私財を投入し、荒れ地を開墾して新たに町を建設しました。民間の活力でまちづくりがなされた、ユニークな歴史を持つ街、郡中。郡中の街の魅力を追求した本が出版されました(アトラス出版刊、1600円)。アトラス出版は、愛媛の地域に根ざした地道な活動をされている出版社です。御一読をお薦めします。



三人寄れば文殊の知恵 お名前 玉井彰 2001/12/05(水) 18:06:22 [No 120]

「三人寄れば文殊の知恵」という諺があります。これには前提があります。「賢人」とまで言わなくても、「そこそこ以上の人」が寄るという前提です。駄目な人が三人寄っても、より駄目なことにしかなりません。合併においても、駄目な自治体が寄り集まったところで、大きな駄目自治体が出来るだけです。その点が分かっていないのが昨今の合併推進論です。