佐世保の小学生殺人事件で、教育界は「命の大切さを教えなければならない」と言っています。どうやって教えるの?と訊きたい。答えは、「命は大切ですよと生徒の前で言うことです」くらいでしょうね。
レストランで見た12日の朝日新聞に、事件の起きた小学校は既に前年に学級崩壊を起こしていたとありました。いじめも起きており、それも放置されていたようです。朝日新聞は取っていないのでその後の報道は知りませんが、やはりそうだったのかと思いました。
「命の大切さ」を教える前にやらねばならないことが山積しているのです。世の中のあらゆる所で不正不手際が起きています。学校も例外ではないのです。不正不手際とは、本来の業務を外れたことが行われることと定義づけすると、学校の不正不手際とは、まっとうな授業が行われないと言うことです。
社会が不正不手際で満ちていることは小学生にも分かっている。おまけに学校までもそうなっている。学校ぐらいはまともであって欲しいという願望は小学生の口からは聞こえてきませんが、不満がたまっていることは想像に難くありません。繊細で感受性豊かな子供ほど、そうでしょう。
良く分かる授業。不正を許さない毅然とした学校運営。佐世保の小学校が当たり前のことが当たり前に行われているところであれば、そこへ行けば児童の精神も安定する救いの場所ではなかったか、と考えます。
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