昨年の総選挙に岐阜1区で民主党から出馬した浅野真氏が,電話作戦のアルバイト報酬の約束をしたということで選挙後,逮捕された。 浅野氏は先日,懲役1年執行猶予5年という1審判決を受けたが,結局控訴を断念し,刑が確定した。
この”選挙違反”は,電話作戦をボランティアでさせるのでは思うように人が集まらないため,アルバイトを雇い時給800円の報酬を約束したというものである。 ただ報酬約束をしたというだけで,実際にお金を払ってはいないし,お金で票を買ったわけでもない。 いわゆる,「買収」とはまったく性格の違うものである。 この程度のことで,本人を逮捕し投獄のうえ懲役刑を求刑し,将来有望な若き候補者の政治生命を奪ったのは,ゆきすぎた行為と思えてならない。
岐阜県警は,選挙期間中,このことを察知しながら,わざと黙認し,選挙後に逮捕したのである。事前に”警告”するだけで済んだものを・・・
宮城1区・2区の民主党今野東氏と鎌田さゆり氏の電話作戦の業務委託という選挙違反事件では,本人の知らないところで行われたことにもかかわらず,労組員の有罪が確定すれば連座制が適用され,両氏は失職するという。 一般には理解しにくい公職選挙法と”犯人捜し”の警察の体質に,問題があると思えてならない。
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