迷路に入ってしまわれたようなので、整理しておきます。
「歴史を学ぶとは、今の時代の基準からみて、過去の不正や不公平を裁いたり、告発したりすることと同じではない。過去のそれぞれの時代には、それぞれの時代に特有の善悪があり、特有の幸福があった。・・・
・・・しかしそうなると、人によって、民族によって、時代によって、考え方や感じ方がそれぞれまったく異なっているので、これが事実だと簡単に一つの事実をくっきりえがき出すことは難しいということに気がつくであろう。」(新しい歴史教科書6頁〜7頁)
我が国の「新しい歴史教科書」推進者の方々、即ち上記「 」の考え方を支持される方々(日本人がほとんどでしょう)は、イラクに対するアメリカの攻撃(根拠の一つがフセイン政権の圧政からイラク国民を解放する)をどう評価されるのでしょうか?
フセイン政権下のイラクには、「特有の善悪」があったという風に考えられるのなら、「圧政からの解放」という考え方は出てこないのではないでしょうか?
そうだとすれば、イラク戦争反対という考え方になるのでしょうか?
それとも、以上は私の誤解で、「新しい歴史教科書推進」は日本国内での運動ではなく、万国共通の思潮なのでしょうか?
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