三戸祐子著「定刻発車」の冒頭に有る外国の鉄道関係者の言葉だそうです。書評は東大助教授の佐藤俊樹氏ですが、「ときに本は、時間をこえて私たちのところにやってくる」と、この五月に新潮文庫になった本書を表現していますが、「時間をこえて」より「時空を超えて」の方がよかったかも・・・。
それはさておき、 日勤教育で、次ぎにオーバーランしたら運転士を辞めますと念書を書かされたとは、体育会系というか軍隊式というか、日本の悪い所を抽出して纏めた標本のようなカリキュラムであります。
安全運行のための技量向上とはまったくかけ離れた所で行われる指導・教育を見渡してみると、似たようなことを行っている組織があることに気付きます。警察です。
例えば、交通事故を少なくするにはパトカーや白バイを交通の中に投入すれば良いのですが、どちらかというとパトカーや白バイは隠れて検挙を狙っています。現場の警官は、そんなやりかたは市民の反発を招くだけで交通安全には結び付かないことは分かっている。しかし、上からは検挙数の競争を強いられている。やりきれないイライラを感じてストレスが溜まる現場の警官は多いでしょうね。だけど、JRの運転士ほどには追い詰められてはいない。何故でしょうね。
権力の行使でストレス発散。これですよ!!
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