三井氏についてはよく分かりません。彼が自分の悪事を摘発させないために当局との取引材料として裏金問題を出してきたのか、当局による全くのでっち上げなのか現在の資料では何とも言えません。 裏金問題に関して言えば、公的機関であれ、私的機関であれ、現実の要請があるのだろうと想像します。有り体に言えば、自腹を切ることが嫌な人が結構いるのです。お金を払わない飲み会だと喜んで参加するが、自腹だと理由を付けて断る人がいます。これも仕方ないことで、かなりの所得がある人でも、奥さんが「財務大臣」の家庭では、亭主の可処分金額は微々たるものです。組織を「共同体」と考えている我が国の不幸な男達は、疑似家庭である組織に飲み代等の面倒を見て貰うことが余録として半ば公認されてきたものと思われます。検察社会も例外ではないのでしょう。 これからの社会は、自腹でやっていく社会でなければならないと思います。裏金(合法的であれば「経費」)で何とかしようとすると、組織に絡め取られ、自立した「市民」にはなりえません。ところが、現実は自腹を切らない人ほど羽振りが良く求心力を持てるのです。個人主義の税制を確立しなければこの矛盾は解決しません。年末調整を会社や組織で行わず、個人が申告するのです。その際、「交際費」を認めればいいと思います。
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