合併すれば「効率」が良くなるとか言われますが、これは詭辯です。合併するから議員や官吏の数が減る、だから効率が良くなる…という説は、既に破綻しています。というのも、合併するから「効率」が良くなるのではなく、合併するから「効率」が悪くなるのです。 なぜなら、小回りが効いて、身近な物が安近短で手に入る事の方が、住民には便利だからです。つまり、「小さいことは良いことだ」の時代となっています。 私の住んでる日立市は、「大きいことは良いことだ」の先駆けとなったいわき市や、「合併しない宣言」の矢祭町に近く、いずれも45q圏です。矢祭の南脇、日立市の西脇に位置する里美村は、昨年11月に常陸太田市に合併されましたが;合併される前から、村の中心部には銀行が無いのです。郵便局以外の金融機関は、村中心部から11q南に離れた所のセブンイレブン(コンビニATM)に行くしかない。銀行の支店や営業所は、22qも南の常陸太田市街に行かなくてはなりません。 これでは、合併するから「効率」が良くなるのではなく、合併するから「効率」が悪くなる事の例証だろうと思います。大規模合併の結果、近場に銀行も郵便局も無い都市や村が増えては、逆に不便で「効率」が悪くなるだけでしょう。 中央の政官財が言う「効率」と、住民の見地に立った「効率」は、180°違う発想です。
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