国民の将来不安をなくすことが消費喚起のために有効であるだけではなく、政治というものの本来の使命だと思います。
将来不安のために国民が貯蓄に励み、しかも、その貯蓄は怪しげな財政投融資と暴落する恐れのある国債に廻されているのですから悲惨です。
政治家には、落選恐怖症があります。目に見える確実な票が欲しいのです。その為にこの国の政治は大きく歪められています。官僚達には、国益より省益の方が数段大切です。太平洋戦争の最中でも海軍と陸軍は互いに自分達の組織の利益を主張して譲りませんでした。戦争の時ですらそうなのですから、「平時」においては絶対に国益など考えません。
この国を変えるには、責任を自覚する「市民」の層を厚くする必要があると思います。職域や地域等の利害やしがらみを越えて、一個人として、一市民として国や地域の将来に責任を感じる人が増えていかなければなりません。
ネット社会においては、その為の基盤が成立するかも知れないと期待しています。
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